【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:国産電卓開発50年」から
2014/04/24
2014.4.22 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:国産電卓開発50年」から
受け継がれる技術
コラムの著者 志村幸雄氏(技術評論家)は、電卓の歴史を振り返りながら日本の家電の強みは、かつて何であったかについて触れている。
○最初の電卓は、日本ではなく英国VB
英ベル・パンチ社の「アニタ・マーク8」が世界最初。しかし、実用化と普及に貢献したのはシャープやカシオの日本企業であったという。シャープの国産初の電卓「コンペットCS-10A 」を開発してから50年。
この開発には、
- 機能・形状の継続的な技術革新
- 半導体・液晶技術などの要素技術の積極的な開発と実用化
- メーカー間の厳しい開発競争
などが 受け継がれていった。これらの背景に日本のモノづくり手法があると志村氏は語る。基板上に全機能を一体化したCOS化技術や、各機能をフィルムに搭載し、ロールを通じて接着する「ロール・ツー・ロール方式」で薄さの勝負にまで進んだ。この機能の内蔵、すなわち半導体チップに組み込みプログラミングを施す考えが米インテルのマイクロコンピューターの発明につながったという。このような技術の受け継ぎに今後も日本企業が絡むことをもっと積極的に進めたいというのが現状であろう。
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