【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:リアル書店の生き残り」から
2014/01/18
2014.1.16 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:リアル書店の生き残り」から
リアル書店、イノベーションで奮起
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、1996年から売上高が約35%減少した出版業界や書店数も2000年の2万1664店から2012年には約3分の1に淘汰されたことに対して、生き残りをかけたリアル書店の戦略について触れている。
○様々なイノベーションに挑戦する明文堂書店(富山県朝日町)の試み
高岡教授によれば、生き残り戦略として店舗の大型化と複合化があるという。体力ある書店は、1つの建物や敷地に、DVD・CDレンタル、ゲームや雑貨販売、カフェ等の飲食店を併設し、来店客数と客単価の増加を狙っている。
明文堂書店は、富山・石川・埼玉県に21店舗を展開している。同社は、他社連携も行い、TSUTAYAやタリーズコーヒーなどのフランチャイズに加盟。顧客サービスの向上と出店スピードの加速の両面を追求してきたと同社の社長清水満氏は語る。フランチャイズ加盟により売上は前年比、来店客数は10%以上、売上高も増加しているという。
ただ、複合化だけでは集客に限界がある。そこで、ソーシャルメディアを用いて、書店に国内の書店では初めての「薪ストーブ」の導入映像をコンテンツとして配信し、新規開店の期待感を上げた。また、フェイスブックの広告ページを活用し、店舗から半径40キロメートルのフェイスブック利用者を対象に開業記念プレゼントを実施。かかった広告費はクリック1回25円で300人あたりが14日間でクリックした。エリアを絞った広告で、O2Oを効果的に行ったと清水社長は手ごたえを得たようだ。
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