【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:間に合うか国産3D装置」から
2013/12/27
2013. 12.26 日経産業新聞の記事「眼光紙背:間に合うか国産3D装置」から
先行樹脂用を追い抜けるか国産金属型3Dプリンタ国家プロジェクト
コラムの著者は、国家プロジェクトとして来年度から動き出す3次元金属積層造形装置(3Dプリンタ)について触れている。
○国家プロジェクトの狙い
5年で現在の10倍の速度、5倍の精度を狙う。さらに、レーザー発振器や制御装置は国産。さらに、鋳型を砂型で作るプロジェクトも合流し、先行している樹脂用装置を追い抜き、現物の商材を製造できる金属積層3Dプリンタで国際市場で巻き返すのが狙いである。
樹脂用よりも高価で、技術的にも発展途上である金属積層は金属粉を溶かすファイバーレーザーの登場で飛躍的に機能が上がったという。海外でも新型レーザーの投入や大手の参入などあると予想され、5年では遅いとの声もある。さらに国家プロジェクトの時間感覚でいけるかと、コラムの著者も疑問視している。
経産省も、金属積層はこの2~3年が勝負だと認識しているようだ。この技術は、機械工学のみならず、材料の選別と制御、レーザーの開発、新材料の開発といった多くの科学技術を横断的に扱い、総合力が最後にモノをいう。工作機械でかつて海外の覇権をにぎった業界で、成功体験が仇にならねばよいが。
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