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2013.7.4   日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑳:感情に訴える」から

相手も人間、感情に着目する

コラムの著者 清水久三子氏(アンド・クリエイト代表)は、企画の内容とは裏腹に相手は人間だから、感情で動く場合もあることから、今回は感情について触れている。

○感情分類と企画

感情研究家ロバート・プルチックによると、人の感情は以下の図のように分類できるという:

Fig8つの基本感情(信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・予期・喜び)とそれらが2つずつ混ざった混合感情(愛・服従・畏怖・失望・後悔・侮辱・攻撃・楽天)からなっているという。

企画の内容とそれぞれの感情について関連付けてみると、

  • 喜びへの訴求:どれだけ良いかというメリット
  • 信頼への訴求:4つの信頼性
  • 恐れへの訴求:保険や健康食品など
  • 驚きへの訴求:意外性のあるメッセージやストーリー
  • 悲しみへの訴求:社会活動での悲惨な現状に訴える
  • 怒り:人ではなくコトを対象にする
  • 予期:想定内で安心感

などがあり、これらを刺激するために、

  • 直接的刺激:相手を喜ばせるためにもの与えたりすることだが、ビジネスシーンではあまり活用はない
  • 間接的刺激:相手に「悲しい気持ちになってください」という、具体的な活動や過去を思い出させる

ことがある。この時感情をコントロールするのは、

  • 想像による思考:体験していない事を考える
  • 想起による思考:過去の経験を思い出すことで考える

といった軸がある。

企画では、論理も重要であるが、感情訴求もテクニックとしてではなく、相手の気持ちを考え、寄り添うための手段とみることも重要だと清水氏は示唆している。happy01

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