【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑧:既存の線引きに縛られない」から
2013/03/03
2013.2.27 日経産業新聞の記事「価値を生む創造思考⑧:既存の線引きに縛られない」から
新しい線引きに挑戦しなければアイデアはでない
コラムの著者 細谷功氏(クニエ・コンサルティングフェロー)は、新しい発想を生み出すのポイントとして「線引き」の習慣からの脱出について述べている。
○人間は線引きで生きている
細谷氏の指摘は面白い。人間は線引きすることで、すごい思考を行えたり、同時にダメなところを生み出すという。
身近な線引きの例を細谷氏は以下のように出している!
- 言葉:あるものとそうでないものの間に線を引いて1つのまとまりを作り、名前をつけていく。これによって思考やコミュニケーションが成り立つ。人間の知能も「分ける」ことを基本に成り立っている。
- 組織:様々な人間の集合体で、くくりを設けて、「箱」をつくり、その単位で効率的に作業を行う。責任の対象にもなる。しかし、箱の枠を超えて行う行動には結びつかないタテ割ができる。
○線引きをする人、従う人
細谷氏は、アイデアを出すには、線引きを古い考えに凝り固まって「従う」だけになってしまうと、良いモノが出てこないという。線引きをする側になることで、新しい視点や気付き、発想がでるという。
商品企画の際に、「どのカテゴリーの商品にしようか」でスタートすると、線という呪縛に捕らわれて、狭い領域でしか発想できなくなるという。商品を機能に分解、つまり「何が出来るのか、何をするものなのか」と考え、利用者のニーズと合わせて線を引いて行くことを勧めている。
何かおかしいと思ったら、線引きの仕方をまず疑い、それを正すために「新しい線引き」を考えることがアイデアの源泉となると細谷氏は指摘している。
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