【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑪:残業減らし業務を改善」から
2012/11/01
2012.10.30 日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑪:残業減らし業務を改善」から
残業時間の削減は日々の積み重ねで考える
コラムの筆者 渥美由喜氏(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)は、WLBで対象にされる残業を減らす場合のコツを語っている。
○何時間削減するかを目標にしてはいけない
渥美氏が語るには、残業時間を何時間減らすかを目標にしてはいけないという。仕事の時間が減るという意識を持つと、まじめな人ほど、仕事の質が落ちるのではないかと不安がでるという。
さらに、必要だと分かっても、気持ちがついてこない場合はどんな取り組みも形骸化してしまう。渥美氏のところに相談に来る企業は、「この職場で月に40時間程度の残業を20時間減らしたい」といった要望がくる。しかし、渥美氏は、逆に、「もし月に20時間余裕があった何をしますか」といった前向きな質問に変え、各位の希望を聴き、それを職場で共有してから、業務改善に取り組む方が良いという。
○「うちがいかに大変かわかっていない」という意見
どこでも聞かれる意見のようだ。しかし、1年で例えば残業時間を半減させるには、年間の営業日数(240から250日)、一日当たりの削減率(0.3%)とすると、1日当たり2時間の残業時間の職場であれば、0.3%は22秒である。今日よりも明日は22秒短いといったことを繰り返せば1年後は半分になる計算である。
もちろん職場の繁閑の波があるため、これを考慮しても1週間程度なら0.3%減らせる。一人だけで続けられないならチームで取り組み、削減アイデアを募って、2~3か月かけて毎日1つずつ、出てきたアイデアを実践する。それが、やれば出来るにつながるという。
○業務の見直し5つのポイント
渥美氏が語る削減策のポイントは、①やめる ②簡単にする ③真似をする ④してもらう ⑤一緒にする ことだという。例えば、「やめる」を実践したA社の事例は、「新しいことを考えるときは2割これまでやってきたことをやめる」とした。当初は現場から仕事に支障が出るとの反対があったが、支障がでたら元に戻すことを条件に推進。1年後、一旦止めた業務の5%を戻したが、何ら支障はなかった。同部門の残業は3割程度減ったという。惰性の見直しで、本当にやりたいことにエネルギーを向けた結果であった
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