【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑥:ワーカホリックな上司には・・・」から
2012/09/29
2012.9.25 日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑥:ワーカホリックな上司には・・・」から
説得より気付き有効
コラムの筆者 渥美由喜氏(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)は、前回から話題にしているWLB経営の抵抗勢力「粘土層」でも特に「永久凍土」のような極めて変化を拒む人への対処法について述べている。
○モーレツ部長の事例
渥美氏が、A社の全社的WLBのプロジェクトのアドバイザーとして参加したときの事例である。
- 「永久凍土」たるモーレツB部長のプロフィール
- 社内でもやり手
- 座右の銘は「適者生存」
- 執務机で死ねたら本望
- B部長の部署
- 滅びの美学で部署の売り上げは右肩上がり
- 部下たちの職場満足度は右肩下がり
- ワーキングマーザーのストレス度は危険領域寸前
これに対して、B部長にA社の尊敬する会長から歩数計を渡され、「君のような優秀な社員には長く活躍してもらいたい。それには持続可能な働き方が必要だ。この歩数計を使って健康に留意し、ますます活躍しなさい」と話した。B部長は「会長が私の健康を気遣ってくださった」と大感激。以来、早く帰ってウォーキングするようになり、1年後、B部長は健康であるばかりでなく、散歩の途中で他社の社長と知り合いになり、大口取引までまとめたという。一方で、部下にも持続可能な働き方が大切だと語り、早く帰れるようになった部下たちのストレス度は大きく改善された。
ライフとは「仕事をしない時間」と否定的な捉え方をしていたB部長にも、会長の言葉をきっかけに「健康にプラス、愛犬家ネットワークが営業実績にもプラス、部下のマネジメントにもプラス」という、気付きの連鎖が起こったという。
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