【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:低迷の日の丸家電」から
2012/04/26
2012.4.24 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:低迷の日の丸家電」から
低迷は新興国、円高などの現象論的な要因に在らず
コラムの著者 志村幸雄氏(技術評論家)は、国内メーカー各社の不振の極みは、新興国の急伸や円高・ユーロ危機といった経済環境悪化ではなく、この産業の構造的な変化に在ると指摘する。
○デジタルバブル崩壊
- ITバブル:志村氏によればデジタルバブルの第一波
- ITビジネスへの過度の期待と安易な投資で逆に失望感を大きくし、この産業の屋台骨である国内の半導体、コンピューター分野を弱体化した。
- 家電製品のデジタル化:志村氏によればデジタルバブルの第二波
- 薄型TVやデジタル家電が引き金。
- 家電業界は、部品主導の組み立て産業化を促し、機能的平準化が進んだ。どのメーカーであっても同じで、際は部品レベルの性能差。こうなれば価格競争になるのは必然である。
- 製品技術の平準化はますます進み、マニュアルかも進んで、参入障壁はますます低くなった。
○デジタルバブル崩壊が予見されていた
予見されたのにもかかわらず、国内メーカー各社はパネルの増産を図った。志村氏によればこの方向性は解せないという。
有機EL技術など国産優位の技術はあるものの、業界の変化を的確に判断できなければ、参入時に折角の製品も短命で終わってしまう。
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