【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「体験的リーダー論、キヤノン電子・酒巻社長⑪」から
2012/01/28
2012.1.25 日経産業新聞の記事「体験的リーダー論、キヤノン電子・酒巻社長⑪」から
考える社員が企業価値の源泉
コラムの著者 キヤノン電子社長 酒巻氏は、一言で言うと、部下の育て方で企業収益を左右するところまで明快に説明している。先ずは、部下育成のポイントについて見てみよう。
【酒巻社長の部下育成のポイント】
①部下自身が考える癖をつけること
⇒やるべき仕事は指示しても、具体的な実現方法までは明示しない
⇒実現方法まで示してしまうと「指示待ち」となり、やらされ仕事だから楽しくない。モチベーションも下がる。
⇒自分で考えるから仕事が楽しくなる。意欲もわき、出来るようになる。やる気が、部下を伸ばす。
❤酒巻社長のアプローチ:「質問」戦略❤
事例:部下の仕事のやり方に対して、問題があるとする。正しい方法を教えるだけでは部下は考えない。
質問の例:「なぜそうするのか?」「この方法以外にはないのか?」といった質問。⇒質問に対して部下が「自分のやり方は何が間違っているのか?どこをどうすればよいのか?」といった問題の所在を探ることになり、あるべき答えを思考する。
②自分で考える姿勢が定着すると、改善提案ができるようになる
⇒このとき、上司は、待ったをかけずに、試しに一度はやらせてみて、「質問」で良い方向に導くこと。
⇒何度も待ったをかけると、「言うだけ無駄」となってしまい、アイデアを出さなくなる。不完全であっても受け入れる。
③個々の提案で得られた改善効果はわずかであっても、それが積み上がった時は絶大な効果がある。
⇒酒巻社長もリーマン・ショック後で落ち込んだ売上を、多くの社内アイデアによる改善提案で、1年後従来より270%向上したという。
結果として、自分で考えられる社員を育てることは、大きな効果を生む。
コメント