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2011.10.7   日経産業新聞の記事「眼光紙背:変わる中国人の舌狙え」から

食文化の変化はビジネスチャンスか

コラムでは、上海をはじめ沿海都市の街並みが急激に変化にした中、パン焼き設備を備えたベーカリーとケーキ店も加わってきているという。10年前には日本の味に慣れた舌したには合わなかったが、台湾系、シンガポール系、韓国系、日本系の出店で、日本の水準の味に近付いているという。

先ずは、高所得者層の出現だ。パン1個に10元(約120円)、ケーキに30元(約360円)といった値段に対して支払える所得者層が出てきたことが大きな要因。フランスの輸入バターや生クリームといった高級食材でも採算が取れることで、かつてはバタークリームしか知らなかった中国の消費者も生クリームの方が美味しいと感じるように変化したという。20年前に烏龍茶を冷やして飲むというと中国人が仰天していたのが、今はペットボトル入りの烏龍茶が売られている。

コラムの著者によれば、食ほど短期間に変わる文化も少ないという。世界で最も食にこだわり、優れた食品を持つ日本は、中国の食ビジネスで最も大きなチャンスがつかめるのではないかという主張である。「安全・安心」はもとより、「味」と「品質」で勝負することが、日本のお家芸であれば、そろそろ本来の力が出てくることであろう。

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