【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:LED照明の光と影」から
2011/09/21
2011.9.16 日経産業新聞の記事「眼光紙背:LED照明の光と影」から
明るさだけでないLEDの開発
コラムでは、肝試しイベントでLEDの懐中電灯をつかって大失敗した話を出して、LEDの明るさだけでなく、色や拡散の仕方などに工夫が必要で、それに気付いたメーカーが従来品と同等の製品を作ったエピソードだ。
肝試しの失敗は、従来の懐中電灯では、幾分か弱い光であたりが見えないことから、気分が盛り上がったのに、LEDだと、隠れている大人を次々捉え、肝試しではなく、鬼ごっこになったようだ。
同様に「低消費電力のLED電球は飲食業に不向き」、「波長が白熱電灯と異なり、食事が美味しそうにみえない」と外食チェーン、がんこフードサービスの小嶋淳司会長が話したという。そこへ、三菱電機がハロゲン電球とよく似た色調のLED電球を開発し、ハロゲン電球と比べてそん色がない、と自信たっぷりだったそうだ。
単に照度をあげるだけなら、これ程の開発は不要だったのであろう。しかし、顧客のニーズは、明るさと色調も含めた完璧な代替機能を求めた。これに対して日本企業は真正面から取り込み、見事成功させた。この力こそ、日本が得意とするところだろう。
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