【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:少女漫画。米で推薦図書に」から
2011/06/09
2011.6.2 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:少女漫画。米で推薦図書に」から
NYC公立図書館の司書に推薦図書として選ばれた少女漫画
コラムの著者 法政大学経営学部教授 西川英彦氏は、日本に市場があって海外にない場合、新市場創造の絶好のチャンスだが立ち上げは厳しいという。
事例では、ミサコ・ロックス!(本名=高嶋美沙子さん)の米国での少女漫画を紹介。彼女が、アメリカン・コミックを意識して、アクションと初恋を入れた2000年代後半の「バイカー・ガール」は成功した。更に異文化を米国高校生の目で調査を行いながら出版した「ロック・アンド・ロール・ラブ」が、ニューヨーク公立図書館の司書に評価をうけた。米国の出版業界に影響を与える司書の評価で彼女はさらに、海外での橋頭保を築いたという。
評価のポイントは、米国の多民族国家の課題を真正面に捉えたもので、そこには漫画を揶揄する口調はない。海外での評価が、日本市場の「しがらみ」ではなく、正当な評価であるという話は良く聞く。ある意味で日本の生活者は成熟しているかもしれないが、まだまだその視点は海外での価値とは違うようだ。
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