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2010.11.26の日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑮」より

美学経営―真や善の上位概念を軸に

コラムの著者 藤田東久夫氏(▶ 参考)は、美的経営を、哲学的価値「真、善、美」を経営に当てはめ、「論理・倫理・美」で根幹をなすという。経営学者C・バーナードの著書「経営者の役割」で組織のセンスには、論理ではなく、芸術的な感覚や感情であると示しているという。

美的経営は、「姿の美学」と「行為の美学」からなるという:

【姿の美学】

  • 組織のプロファイルの美醜:理念、事業方針、ビジネスモデル、経営資源、市場認識、社員の理解が、バランスをとり、調和しているか?
  • 細部は輝いているか:社員、取引先は輝いているか?
  • 取締役など幹部は多様か?

【行為の美学】

  • 不祥事はないか?
  • 社会貢献は美しくなされているか?
  • 株式総会は美しく実施されているか?
  • 行為ごとに動機、方法、結果において美しいか?
  • 真・善を含んだ美しさになっているか?

私も、ソーシャルメディアを企業が取り扱うとき、法人として美をもつなら、大いに顧客に真や善を越え、ファンとなってくれると感じる。これからは、企業の独り立ちはありえず、ステークホルダーを巻き込んで、「美しい」経営で運営されているかが課題となろう。

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