【ヒット商品】ネタ出しの会 時事から 消えゆくビジネスは何を残したか
2010/07/08
2010.02-03 NHK「ゲゲゲの女房」と「タイムスクープハンター」より
消えゆくビジネスは何を残したか
ゲゲゲの女房では、東京オリンピックブームで成長軌道に乗った昭和が舞台。テレビ台頭の前には、漫画雑誌の貸本屋業があった。番組では、町の子供たちのコミュニティの中心であった貸本屋が消え、茶の間にテレビが入っていく交代期を描いている。
一方、タイムスクープハンターは、明治時代、大阪の米穀市場の市況を通信インフラのない時代に、旗をふることで秘文を伝えた「旗振り」について焦点を当て、かれらのプロとして意地と時代の変化を見事に描いている。
何れも消えゆくビジネスである。しかし、これらのビジネスが当時担ったインフラは、次の時代のインフラにもなっている。貸本屋の子供たちのコミュニティは、テレビ番組のこどもジャンルに引き継がれ、やがて鉄腕アトムで代表されるようなテレビ漫画の全盛期につながる。旗振り役は、最初の電話網が企業で使われる長距離電話、テレックス、ファックスの台頭を予感させる。
今全盛のインターネットビジネスも、きっと同じ運命を次の時代から見れば辿るに違いない。このインターネットビジネスでは一体後世に何を残すだろうか?