【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング③Let's challenge
【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング④Let's challenge

【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング④改善発想力を身につけよう!

 ここまでで、発想には2タイプあると説明しました。異なった内容を融合する異種間融合(A×B→C)と改善提案型(A→A‘)です。今回はヒット商品の多くが生まれてくる改善提案型について練習します。

新サービスを生み出す「改善」とい考え方

改善提案で有名な人に豊田佐吉がいます。発明王でもあり大手自動車メーカの礎を築いた人ですが、多くは改善提案によるものです。たとえば、内国博覧会での成功から豊田織機を生んだ「木製人力織機」は、外国製の人力織機を手本に、当時高価であった金属をできるだけ使わずにコストを抑えた画期的なものでした。

 大工であった豊田佐吉は、外国製織機の設計図から、強度を考えながら、得意な木工技術で、金属をできるだけ使わずに、コストを下げ、日本国産の織機で、軽工業が隆盛を極めた明治を支えていくという夢がありました。このコスト意識がのちの世界屈指の自動車産業を生む原点になったのです。新製品や新サービスに対して誤解が多いのは、改善では新製品や新サービスといえないと思っていることです。異種間融合による商品が、あっと驚くような派手さをもっているのは事実ですが、改善提案による商品は一見派手さはないものの、すぐれた機能や使い勝手のよさ、価格設定で人気のあるものが多いのです。

 佐吉の織機も、派手さこそないものの、価格に劣らない充実した機能は、工夫や改善の努力の結晶です。

 改善発想の特徴は、「必要は発明の母」と言われるように、改善や問題の解決を必要とする人や状況がある場合に力を発揮することです。今回の練習は、この特徴を逆手にとって発想を生んでいくものです。

改善のもとは「問題解決」の視点

改善や問題解決を必要とする状況を緊急状態として設定して、発想を広げていくものです。

さて、緊急事態が発生したときに、どんな火事場のバカ脳力が発揮できるかが、今回の練習です。

パニックにならずに発想を進めよう!

 この練習は、避難訓練ではありません。避難する方法や経路、避けたい事項などは決められていません。つまり、独力で決定し、危機を乗り切らねばならないという設定です。練習のねらいは、独力で危機を回避する力が、発想を独創的なものにする力を養うことになるからです。商品を生み出すには確かに他人の意見を聞いて進める必要があるいますが、その前に独創的なアイデアがあってのことだからです。

 では、危機回避のプラクティス4に挑戦してみて下さい。あなたは、無事に危機を乗り越えられるでしょうか?

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