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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:郵便の品質低下が示すもの」から

2023.7.20 日経産業新聞の記事「眼光紙背:郵便の品質低下が示すもの」から

規制緩和の結果であるが、ユニバーサルサービスの品質低下は否めない

コラムの著者によれば庶民も気軽に利用できる全国一律料金として明治維新に始まった郵便制度が衰退のプロセスに入ったという。その背景について考察している。

○海外でも公的な郵便制度の範囲は急激に縮小している

週末、読者の中にも気づかれた人もいるだろう。自宅の郵便ポストを覗いても、新聞、小型の宅配便、メール便のDMといった類しか見かけなくなってきている。郵便局は普通郵便の週末配達、翌日配達を廃止した。これまでは郵便制度が国家の一体性の象徴であったが、明治維新以降全国一律料金のユニバーサルサービスとして続いてきたものが衰退のプロセスに入ったとコラムの著者は感じている。

コラムの著者によれば、半世紀前には主要国の多くで午前、午後など1日に複数回の郵便配達があった。確かに簡単の用件で電子メールやSNSを使い、郵便にとって代わられるのは当然の成り行きかもしれない。小包や契約書などの文書配送といった成長性のある事業も規制緩和の名の下に郵便制度から民間事業者に移行した。これも先進諸国で同じ現象が起こっている。

だが後進国では郵便制度は未発達で、カードから食品、雑貨などを送るにも郵便では送れないところが多い。高額なグローバルな配送業者に頼っているのが現状である。公的なユニバーサルサービスとしての郵便制度のカバー領域と品質の低下は否めない。🏣✉️📮📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:IPOを巡る問題の本質」から

2023.7.19  日経産業新聞の記事「SmartTimes:IPOを巡る問題の本質」から

国家戦略外のIPOも門戸を開放すべき

コラムの著者 谷間 真氏(セントリス・コーポレートアドバイザリー代表取締役)は、深慮の後、現状のIPO政策について違和感と怒りを感じているようである。その元凶が、GAFAのような企業がこれまで誕生してこなかった反省でもあり、そのグローバル戦略に見誤りはないかと再考している。

○なぜIPO時の時価総額の大きさの議論になるのか本末転倒

谷間氏によれば、IPOで主幹事の責務を負う大手証券会社が新規でのIPOの判断基準を100億円から200億円の時価総額が2から3年間で実現できるかどうかにあるという。この時価総額100億円の数字は、一般的なサービス業などのPER(株価収益率)が20倍程度が妥当と見られる業種があれば、当期純利益で約6億円、経常利益では約10億円の「利益」水準が求められる大変なレベルである。株式市場での将来性が期待されるのであればそこまでスタートアップに利益の実現がなくて企業価値の評価可能である。そもそも新興市場は成長途上にあるスタートアップがIPOできるのが本来である。

なぜ、ここにきてIPO時の時価総額の大きさが問題となるのか本末転倒の現状であるという。たしかに30年間GAFAのような企業が日本に生まれなかったことは問題である。だから、政府としてはスタートアップの育成に努めている。だが、そこで、ユニコーン社の「数」をKPIとして設定し、小型のIPOには冷たく否定的に捉えていることに懐疑的だとうう。だが本質は、日本がこれまで製造業を中心にグローバル市場をを重視し、ICT分野でもソフトバンクや楽天などのメガベンチャーが生まれたが、グローバル市場での競争力を獲得することはできなかったことが問題なのである。IPOの小型化が問題ではなく、グローバル市場で成長するスタートアップが少ないということが問題なのである。IPOの規模での計数う評価から脱却して、国際市場で打ち勝つスタートアップやIPOが何であるかをさいこうすべきと谷間氏は述べている。🏙️💳💴💲💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:島津製作所が執筆研修、より伝わる技術文書に」から

2023.7.19  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:島津製作所が執筆研修、より伝わる技術文書に」から

プロが使う機器だからこそ取扱説明書は重要

コラムの著者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)は、一見消費者向けだけの取扱説明書などの関連文書がプロフェッショナルの世界でも重要であることを島津製作所の技術者向け執筆研修に焦点をあてて説明している。

○明確な技術文書は的確なレビューができ開発の迅速化と海外展開での説明書の原点となる

 高橋氏によれば、一見プロユースでの取扱説明書は営業だけのものに感じるが、製品の開発スピードや海外展開での貢献に大きな影響を与えるという。同氏は事例として島津製作所の技術文書への取り組みについて語っている。

同社は、分析・計測機器最大手で取扱説明書など関連文書の技術文書を書く力(テクニカル・ライティング)の底上げに技術者に向けて研修を行っているという。品質保証部門が旗振り役となり、約20年前から取扱説明書の表現の標準化に努めてきた。現在はさらに広範囲に技術文書全般に広がっている。これらの各種文書は、製品開発の各段階で実施する営業も含めた社内関係者のレビューで参考とする資料でもあるという。

丁寧な文章ではあるが情報量が多すぎて、明確に伝わりにくい技術者による文書作成を、より簡潔で理解しやすい文書になればレビューが円滑になり、開発の迅速化に貢献できる。そこで一番求められているのがデジタル分野である。特にソフトウェア開発では技術文書と開発が並行して作成し、生産性向上と同時に品質を高める開発手法が一般的になりつつある。とくに医療や医用機器では安全面での規格に適合することが不可欠で、わかりやすい技術文書の整備は自社のリスク管理となるという。さらに製品開発後も同社は技術文書を活用しており、獲得した技術のノウハウを継承するにも役立つという。またできた文書は、海外展開時の外国語による説明文書の基礎になっている。それだけ、専門だけで通じる内容ではなく、顧客に伝わる文書を書く能力を技術者が求められている。🩺💊📊📉📈🛌🐏📚📗🖥👧👦🛌🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:世界経済に新たなメガトレンド」から

2023.7.18 日経産業新聞の記事「眼光紙背:世界経済に新たなメガトレンド」から

世界の金融マーケットに経済合理性の刃が突き刺さって目がトレンドに変化が

過去40年ほど世界経済をリードしてきたマネタリズム政策は先進諸国が中心となって金融緩和を深掘りし、資金を大量に供給しさえすれば経済成長は続くとしていた。しかし、コラムの著者が指摘するように金融マーケットは驚異的に大発展したが、米国を始め各国の成長率はさほど高まっていない。逆に富裕層への富の集中と大多数の人々の低所得化が進んだ。

○金融緩和バブルに踊ってきた世界の金融マーケットも大崩れは免れない

コラムの著者によれば、金融緩和とゼロ金利でもって張りボテの経済を膨れるのも任せてきたが、その限界がここにきて顕在化してきた。

一部の高所得層への富の集中と大多数の低所得化で、消費の伸び悩みと成長率の鈍化につながり、物価の高騰を招いた。さらに経済のグローバル化が曲がり角に差し掛かっており、それまでのインフレ抑制型が解放され、世界的なインフレ圧力を高めた。これが金利上昇を招き、先進国の金融政策が根底から揺さぶられている。

金融マーケットはいま経済合理性の刃であるインフレ圧力と金利上昇が刺さってきており、メガトレンドが変化してきている。金融緩和バブルはやがて弾けるとコラムの著者は予言している。📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸🇬🇧🇩🇪🇫🇷🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:生成AIとどう向き合うか」から

2023.7.18  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:生成AIとどう向き合うか」から

生成AIの欠陥や脅威に怯えて傍観者でいるか、その可能性を信じて当事者となるのか

コラムの著者 伊佐山 元氏(WiL共同創業者兼CEO)は、2022年11月に公表され、急速にユーザーを広げたオープンAIのChatGPTなどの生成AIへの投資をシリコンバレーでは他のインフレ懸念や金利の高騰で警戒しているVCなどが注目している。

◯GPTとAPIの掛け合わせによる応用は無限大

 伊佐山氏氏によれば、成長速度をユーザーが1億人を超えた時間で比べるとウーバーが70ヶ月、インスタグラムが30ヶ月であったが、ChatGPTはわずか2ヶ月で脅威的であったという。

ChatGPTは人間の問いに対して人間同様の自然な回答を提供するテキストベースの人工知能(AI)である。このAIを活用することで、従来は機械的な対応しかできなかったECや携帯アプリのインターフェースに人間の感情やニュアンスといった情緒的な価値を反映させるという。ECやオンラインショップ、カスタマーサービスで顧客からの問い合わせに対して、人間のオペレーターと同様に適切な回答ができるという優れたものである。顧客はいつでも問い合わせができ利便性が向上し、企業側はサービスに必要な人件費の削減や業務の効率化が図れるというメリットがある。

しかし、生成系AIの力を最大限に引き出すには、それを適切に扱える人材や組織が必要となる。確かに、事務処理や調査分析などの業務を自動化し、生産性を劇的に上げる可能性がある。さらにChatGPTと携帯アプリなどのAPIを掛け合わせた応用の可能性は無限大であるという。

一方で、まだまだ生成系AIは完全なものではない。誤情報の発生や、教師データのバイアス問題、秘匿情報の管理といった多くのリスクが存在している。AIの力を過信せず、そのリスクを理解した上での利用が求められている。まだまだ始まったばかりの生成系AIの競争であるが、その欠陥や脅威に怯えて傍観者のままでいるか、その可能性を信じて当事者となるかが現時点での立ち位置である。読者がいずれを選ばれるのだろうか。💬👩👦💵📶📈💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵