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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:重み増す『ソフトスキル』力」から

2023.1.24 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:重み増す『ソフトスキル』力」から

ハードスキルをより活用するためのソフトスキル

コラムの著者 ロッシェル・カップ氏(ジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社長)によれば、米シリコンバレーでは社員のソフトスキルが注目されているという。そもそもソフトスキルとは何か。

○シリコンバレー企業では社員とリーダーの双方にソフトスキルの向上を目指した投資している

 カップ氏によれば、シリコンバレー企業では、

  • 「ハードスキル」:テクニカル(技術的)なスキル。プログラミング、デザイン、戦略立案、分析など
  • 「ソフトスキル」:対人関係に関連するスキル。コミュニケーション力、共感力、コラボレーション、適応性、ストーリーテリング、謙虚さ、チームビルディングなど

優れた社員やリーダーであれば必ず持っているスキルであるという。

ハードスキルは、シリコンバレーでは技術競争が厳しいため強力なスキルが求められるが、シリコンバレーのリーダーは近年、一般社員も管理職の社員の両方にソフトスキルの重要性をを認識するようになったという。

ハードスキルであるテクニカルスキルは日進月歩の進化を遂げ、流動的であるが、ソフトスキルは人間の基本的な行動に関するもので、不変である。さらに、イノベーションのスピードが速いシリコンバレーでは、チームとうまくコミュニケーションを取り、協力し合えるリーダーの存在がプロジェクトの成功に大きく影響する。ソフトスキルを上げることで、リーダーはメンバーや社員とのコミュニケーションをスムーズにし、モチベーションを高め、最終的に会社の目標に貢献することができる。

ソフトスキルにはいくつかの誤解がある。ソフトという語彙が「柔らかい」という印象で簡単に手に入るように思われたり、天性のものでトレーニングなどでスキルアップできないものと思われていたという。今や、ソフトスキルは容易く手に入るものではなく、それなりのトレーニングを受けないと向上しないことがわかってきた。シリコンバレー企業で、リーダーも社員もソフトスキルの向上のために研修やトレーニングに投資をしている。👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:R&Dをイノベーション」から

2023.1.18 日経産業新聞の記事「眼光紙背:R&Dをイノベーション」から

いち早く動いたのは米NASA

宇宙開発や核融合、画期的な創薬など巨額な経営資源を必要とするメガサイエンスの領域にはNASAをはじめとする政府機関(官)か、メガファーマーのような世界を牛耳るような巨大資本の独断場と思われてきた。コラムの著者によれば、この常識が宇宙開発や宇宙ビジネスの分野では通用しなくなってきた。

○メガサイエンスでの「官」の役割を再定義

コラムの著者が示した事例に米スペースXや日本でも月着陸船を手がけるアイスペースや超小型衛星の世界的なパイオニアであるアクセルスペースなどベンチャーがある。

同様に「究極のエネルギー」と呼ばれる核融合の分野でも「民」の存在感が確実に増しているという。潤沢なVB投資のマネーがこの分野にも流れ始め、米国では約2000億円の資金調達を達成したベンチャーもあるという。

このような大きな変化の要因は何か。コラムの著者によれば、その要因は「官」の側の立ち位置が変わったことだという。つまり、「官」自らの役割定義を再設定したことである。

失敗は許されないという呪縛が強すぎ、新たな挑戦ができなくなったNASAは2000年代初頭のある時期に、「自ら研究開発する組織」から「技術を評価する組織」や「民に投資して開発を促す組織」へと軸足を変えたことであろう。

米エネルギー省もNASAに倣い、投資家兼プロモーターの役割を果たしつつある。イノベーションをどう起こすかというイノベーションが起こったのである。🌞💵💰📈🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:双方向サイト『My Kao』、対話のデータで商品開発も」から 

2023.1.20  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:双方向サイト『My Kao』、対話のデータで商品開発も」から

クリエーターエコノミー時代に生活者とメーカーがつながる姿は

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)によれば、生活者と双方向で繋がることで、消費者に自社製品の知見や情報を提供して体験を通じて満足度を上げるマーケティングを紹介している。

◯少数でもクリエーティブな感覚を持つ人たちとつながることで商品開発も

 高岡教授が紹介しているのは、花王が2022年12月15日にラウンチした生活者と直接繋がる双方向のデジタルプラットフォーム「My Kao」である。

社内で研究やものづくりを通じて得た知見を届け、肌測定などの最新技術を体験サービスとして提供し、質問に美容の専門家が答えるコミュニティーもある。公式オンラインショップへ移り、商品を購入することもできる。

今回のサイト運営の背景には、日々化粧品や日用品についてオンラインで情報収集して購入する動きが消費者に強まっているからだという。これはメーカーにとっても大きなチャンスでもある。顧客に経験やサービスを提供することで継続的な関係を作り出すリテンション(保持・維持)型のビジネスモデルが構築しやすいからである。

周知のように日本国内で人口が減少する中で、新規顧客を獲得し続けるには限界がある。そこで、オンラインで繋がった顧客と向き合い、交流を保ちつつ長期的な関係を構築することは、メーカーにとって、顧客の満足度を上げることで、離反を防ぐ効果があるからである。さらに、対話を繰り返すことで集まるデータを「くらしビッグデータ」と名付けてサービス提供や商品作りに生かすことができる。

これまでは消費財メーカーは、大規模なアンケート調査を使って分析した結果を商品開発に生かしてきた。だが、今はクリエーターエコノミーの時代であって、生活者自身が何かをクリエートし、それをネットで披露することでマネタイズする時代である。対象人数は少ないがクリエーティブな感覚を持つ人々と直接対話して、会話の中から新しいアイデアを見出すなど商品開発の手法も変わってきている。💄🚿🧼🍴🍽👧👦📗🔉🚚☕️🍮🖥🍶😷🦠🏢🗒🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:VCファンドの人材戦略」から

2023.1.17 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:VCファンドの人材戦略」から

3号目のファンドはVCにとって岐路

コラムの著者 フィル・ウィックハム氏(SOZOベンチャーズ創業者)によれば、1号、2号と結果が出てきた後、3号目のVCファンドは本当の実力が見えるという。VC創業者の同氏がどのような人材戦略を考えているのか。

○日本がイノベーションのグローバルデンターになる可能性もある

 2011年創業のSOZOベンチャーズが3号目のVCファンドを立ち上げた。ウィックハム氏によれば、同社はプロフェッショナルファームとして時代の変化に合わせた新しい分野や機能の拡大を見越して、専門性の高い多様性のあるメンバーでチームを作り動く組織を人材戦略としているという。そのためには長期的な計画で人材採用と社内教育を推進しなければならない。

チームメンバの知見を合わせて組織として必要な機能を果たすことが重要でVCの経験は不問である。さまざまな業界のエキスパートが集まり、2つの大陸と12の違ったタイムゾーンに分かれて働いている。こういった幅広いメンバーで構成された組織では、日本では独自のマーケットチャンスを作れると考えている。そういった意味で日本がイノベーションの世界の中心となる可能性もあると言う。3号ファンドの立ち上げをきっかけに、日本版ダボス会議を主催したり、日米の大学と連携した教育プログラムを増やすという。VCとしての企業文化に合うメンバーを集め、価値観を共有できる異なる分野の深い知識や経験を生かした新しい機会を作り出せるチームを育てているという。

コロナ禍や世界的インフレ、地球環境問題、世界的な経済の不安はあるものの、日本ではイノベーションに対する感度やスタートアップの熱意は変わっていないと感じるとウィックハム氏は語っている。👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:高齢者が挑戦できる社会へ」から

2023.1.18  日経産業新聞の記事「SmartTimes:高齢者が挑戦できる社会へ」から

ひろこはバーチャル・ユーチューバー

コラムの著者  柴田 励司氏(インディゴブルー会長)は、メタばあちゃん「ひろこ」が大人気で、老人性をネタにした企画ではなく、高齢者であっても挑戦できるということをコンセプトとした企画で、その社会的意義について語っている。

○コロナ禍や経済問題の閉塞感の中でこころに火を灯すきっかけを提供する企画

柴田氏によれば、メタばあちゃんが発表後1日でツイッターのフォロワー数が1万5千を超えたと言う。マスコミにも注目されて取材依頼も多い。メタばあちゃんは柴田氏が塾長を務める渡部記念育成財団のみらい塾5期生が発表したバーチャル・ユーチューバーだという。

CGで作った可愛らしい外見だが、実体は85歳の後期高齢者であるというギャップがうけている。この企画は、シニアの老人性を取り上げるわけではなく、高齢者であっても挑戦できるという点がコンセプトであるという。

経済的な問題やコロナ禍などやりたいことがやれない閉塞感の中で、立ち止まっている人たちのこころに火を灯すきっかけを提供し、その想いの実現を後押しする活動だと言う。「メタばあちゃん」はこういった活動の一環としている。

ひろこさんには、SNSで「実年齢が幾つでもバーチャルなら若返るから夢があるね。」「車椅子に乗っていても、肌の色が緑でも、目が見えなくても、Vチューバーになれんだなって改めて思った」とコメントがきている。総人口の約3割が65歳以上の日本で、高齢者が元気になると日本全体が明るくなる。柴田氏によれば老人だからできないのではない。老人だって自分の肯定感を感じることができる。👩‍🦼🛕🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵