利用例

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「Smart Times:AI時代の大学教育」から

2023.8.4 日経産業新聞の記事「Smart Times:AI時代の大学教育」から

学習のプロセスや人的交流も重視

コラムの著者 栄籐 稔氏(大阪大学教授)は生成AIの登場によって教育の意義が、成果物だけでなく自らの考えを作り上げるプロセスや他者との対話を通じて独創的なアイデアを生む出すに変わることについて語っている。

○人間の能力拡張と人能力退化の二論の前に教員の自己変革が必要

ChatGPTに代表される生成AIの登場で教育のあり方が変わろうとしているという。コンピューターの自動生成物を利用してリポートを提出することは不正なのかどうか、問われている。

生成AIの登場前から、インターネット検索で課題への回答を検索結果そのままでコピー&ペーストする学生が出現した。学生自らが表現したのではなく、他者の著作物を使うことは不正である。だが、検索サービスは情報へのアクセスを容易にし多様性を提供することに長けており研究活動では不可欠になっているという。

そこに検索以上に自動的に生成物を提供する技術が出てきたわけである。ではその扱いはどうするのか。栄籐教授は大阪大学総長のメッセージを引用している:

「大学教育の意義は単に生成AIを利用して成果物を作成するだけでなく、自らの考えを創りあげるプロセスや他者との対話を通じて独創的なアイデアを生み出すことである。学習のプロセスや人的交流も重視したい」

生成AIに限らず新技術の信奉者は技術を人間のできることを強化し、拡張すると考える。一方で技術は人間の雇用の場を奪い、人の能力を退化させるという技術懐疑論者もいる。だが、教育に限って言えば、二元論に陥る前に、教員が技術に合わせて自己変革を行い、教員と学生の交流を密に新たなアイデアを創造したり本質の議論を進める必要があろうと栄籐教授は示唆している。💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:第3メディア期、AIがすべてに関与」から 

2023.8.4  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:第3メディア期、AIがすべてに関与」から

AI並走の時代には強う情念と繊細な感情に根差した表現を追求すること

 コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)によれば、1960年以降のメディアの時代変遷を考察し、これからの我々の生き方について示唆している。

◯これから本格化する第3メディア期

 関沢氏によれば、これから本格化するのが第3メディア期であるという。生成AIを筆頭にメタバース、ARなどが主軸になる。

関沢氏は1960年以降のメディアのトレンドを以下のように分類している。

  • 第1メディア期:1960年初頭から1995年まで。新聞・雑誌・テレビ・ラジオの4大メディアが社会を先導。マスメディアによる情報の流通。情報の蓄積は図書館・縮刷版・個別の録画機器。
  • 第2メディア期:1995年から2025年まで。インターネットの普及とSNSによる人々の共感・共振の時代。双方向のコミュニケーションが主流。膨大なデータを手元で検索し、情報への評価も発信。その発信を見て人々が反応し、情報は拡散と循環を繰り返す。
  • 第3メディア期:2025年以降。日常的にAIが並走。現在のメディア環境は存続するが、これまでとの違いはAIが情報を生成できることである。そこでは擬似人格やメタバースにおけるアバターなどにもなりうる。個人が独創性を発揮するにはAIには難しい「5感による兆しの発見」をすることであるという。

AIはさらに表現活動の分野にも浸透し、我々に残された道は強う情念や繊細な感情に根差した表現を生み続けるしかないという。生身の人間の強みを今こそ出すべきだと、関沢氏は示唆している🤖💭💬📖🖋🏫🎩📕👩✋⛑🕠💪🏃‍♀️📺📶💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍happy01🌎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:ピアラーニングハブ」から

2023.7.28 日経産業新聞の記事「SmartTimes:ピアラーニングハブ」から

英語でオープンソースコミュニティーに属して学ぶ環境

コラムの著者 石黒 不二代氏(ネットイヤーグループ取締役チーフエヴァンジェリスト)は、日本の国際競争力を高めるには大学の改革が必要で、留学など海外経験の機会を与えることも重要な教育であるという。

○オンライン講義を多国籍の学生寮で学ぶ環境

石黒氏によれば、留学するにしても米国では大学の授業料が高騰していて奨学金なしでは入学は覚束ないのが現状であるという。海外の大学で学ぶ理想的な体験を考える時、

  • 授業を受けることによる学び
  • 多国籍な人々とのキャンパスライフ
  • 学生寮での人間的な成長

があるという。日本の通常の大学では、「学び」と「キャンパスライフ」だけである。新型コロナウイルス禍で加速したオンライン学習などは学びだけを目指すなら大学に通う必要はない。最近は世界の著名な大学がオンライン講義を提供し始めている。

石黒氏はこれらの前提に立って「ピアラーニングハブ」を提唱している。その先端は皮肉にも教育者が抹殺されるという悲惨な歴史を持つカンボジアのキリロム工科大学である。同大学は優秀な学生に無償で大学教育を施そうとしている。「ピアラーニングハブ」はその学びに学生寮を提供するもので、具体的にいえばオンライン講義を自宅で実施する学生向けシェアハウス(学生寮)を提供しようというものである。最初のハブに選ばれたのは「さぬきピアラーニングハブ」で教育のみならず過疎化問題を解くという狙いがある。さらに国際的な競争力を得るためにエンジニアには英語を公用語とする環境を整える。これで、カンボジアと日本とを結びつけ、海外の有名な大学の学生も共に学ぶことができる。🏙️💳💴💲💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇰🇭


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:コンビニエンスストアを企業から見ると、売り上げ以上の価値」から 

2023.7.28  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:コンビニエンスストアを企業から見ると、売り上げ以上の価値」から

消費者のみならず企業側にも存在意義が大きいコンビニエンスストア

コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授・英スターリング大学訪問研究員)は、日本のコンビニエンスストアの価値を顧客視点と企業視点で考察して、改めてその存在意義が大きいことを感じている。

○居住者にも訪日外国人にもありがたい存在

 横山教授によれば、日本におけるコンビニエンスストアの存在感は群を抜いているという。まずは顧客視点で訪日外国人などにとってはどうか。

  • すぐに立ち寄れる場所にあり長時間営業
  • 気の利いた2000から3000品目の品揃え
  • 犯罪に巻き込まれることなど皆無

で、見知らぬ地で安心を得られる価値は大きいという。

日本の居住者にとっても重宝である:

  • 公共料金の支払いやチケットの発券
  • 荷物の受発送
  • ATMの利用
  • 各種証明書の交付

などがあり、長時間営業は防犯の拠点として機能し、全体として治安維持に貢献している。災害時には、地方自治体との協定により帰宅困難者を支援したり、災害対策基本法に基づき指定公共機関としての役割も果たせる。まさに社会インフラのライフラインの面がある。

つぎに企業側の視点でみると、コンビニエンスストアの販売力は大きい。2022年のコンビニエンスストアの市場規模は11兆1775億円(日本フランチャイズチェーン協会)で小売業界での占める割合は大きい。メーカーから見ればコンビニエンスストアは大きな販路であり、それ以上ブランド価値を生む場にもなっているという。海外からの訪問客でコンビニエンスストアでの買い物は印象に残るエピソード記憶になる。さらにSNSなどで繰り返し思い出されたり拡散する。日本の居住者にとっても災害時や子どもの初めての買い物体験などメーカーにとって大きなブランド形成の素地になるという。店舗に自社ブランドを採用してもらうことは苛烈な競争がそこにある。🏧🏪🎁🍌🧅🥬🌽🍅🛒🧺🦠🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:若年層のタイパ視聴、目と耳が暇なのはいや」から 

2023.7.26  日経産業新聞の記事「トレンド語り:若年層のタイパ視聴、目と耳が暇なのはいや」から

動画や音楽までも倍速再生する彼らの行動

コラムの著者 奥 律哉氏(電通総合研究所フェロー)が注目するタイパ視聴、タイムパフォーマンス視聴の略で、時間あたりのパフォーマンスを上げ時間を有効に使いたい行動様式である。奥氏はその背景と特に男子大学生などの若年層の生活価値観について考察している。

◯可処分時間の中で大量の情報やコンテンツを効率的に消化する気持ちが背景に

 奥氏は、このように大量の情報を時間内にうまく捌くことや情報取得のニーズがさらに高まっていることが背景にあると考えている。詳細を知るために2022年8月の若者のメディア行動に関するオンライングループインタビューを実施した。参加者には日頃生活の中で大切にしていることを尋ね、それぞれのメディアの利用行動をインタビューした。奥氏は、結果の中からコラムでは男子大学生を取り上げた。

結果から浮かび上がったのは、男子大学生の生活価値観であったという。

つまり、以下のような詳細が見えたという:

  • 人から悪く思われたくない
  • 友人・知人から後れをとりたくない
  • 常に何かをしていないと不安
  • 失敗したくない
  • 日々の生活を楽しんで充実させたい

さらにメディアの利用に関しては:

  • 時間を有効に活用したい/無駄な時間を使いたくない
  • 自分で自分の時間をコントロールしたい

と可処分時間を自らがコントロールすることを望んでいることが確認できた。さらに「目と耳が暇なのは嫌である」ということも興味深い。動画や音楽までも倍速再生する彼らの行動は、生活全般にわたってタイパが基準になっているようだ。🎵🎧📕🍿📱💻📳🍂🥻👔💡🚕🥬🥕🍞🐱📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵