【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:画像生成AIが問うもの、イメージ言語化力の重要性」から
2022/11/08
2022.11.4 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:画像生成AIが問うもの、イメージ言語化力の重要性」から
日本の閉塞感は「現実の言語化」より「イメージの言語化」を軽視したため?!
コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)によれば、テキストから画像を自動的にAIが生成するアプリが注目されているという。そこで異なる画像がでる時にテキスト、つまり言語とイメージの関係が興味深いという。
◯2022年度から運用がされている高校の国語が「現代の国語」と「言語文化」に分離
関沢氏は、この国語の分離の要因を、画像自動生成AIアプリの利用での気づきで考察している。同アプリは入力する言葉で画像の質が大きく変化するという。思い描くイメージを言葉で表す「イメージの言語化」力が問われるという。つまり、画像自動生成AIアプリの例は、言葉に凝縮したコンセプトの重要性を示していることである。脳内にイメージした形態・映像・思考を言葉でデザインする能力は、イノベーションの原動力でもある。
関沢氏によると言葉は以下のように分類できるという:
- 言葉のデザイン力
- 現実の言語化:手順や規則、出来事を知らせる役割、現実に存在するものが対象
- イメージの言語化:思い描くイメージを言葉に表す役割、まだ存在しないものが対象
以上に、2022年度から運用がされている高等学校の新学習指導要領での「現代の国語」と「言語文化」の分離を当てはめてみる。さらに選択科目に「論理国語」と「文学国語」が追加されている。ちまり、これらを「言葉のデザイン力」に当てはめると以下のようになる:
- 現実の言語化:「現代の国語」と「論理国語」、指導要領では実社会で必要とされる
- イメージの言語化:「言語文化」と「文学国語」、伝統や文化の継承や感性・情緒の育成とされる
この位置付けに関沢氏は疑問があるという。実社会で役立つのは、「現代の国語」と「論理国語」で養われる「現実の言語化」だけかという疑問である。「言語文化」と「文学国語」で培われる「イメージの言語化」は、ICTの発達した現代社会を動かす上でさらに重要性が増しているのではないか。
企業の製造現場では「現実の言語化」が必須であるが、研究開発や商品開発では、「イメージの言語化」の優れた人材が必要であろう。組織は、イメージを言葉にして未来が描けるトップの有無で決まるのではないか。どうやら日本では、イメージの言語化を軽視してきたことが、閉塞感の要因のようだと関沢氏は指摘している。💭💬📖🖋🏫🎩📕👩✋⛑🕠💪🏃♀️📺📶💺💻🏠👧👩😷🦠❤️🌍🌎🇯🇵