音楽

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:今こそ起業家精神を」から

2022.3.29  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:今こそ起業家精神を」から

コロナ禍が一服した後に脱ロシアという新たな課題が

 コラムの著者 伊佐山 元氏(WiL共同創業者兼CEO)は、コロナを意識せずに生活できるようになったシリコンバレーであったが、突如ロシアのウクライナ侵攻で水を差された状況となり、VCとしてもVBに新たな課題が出てきたと語っている。

○大きな危機や困難を大きな機会やチャンスに変える起業家精神

 伊佐山氏によれば、ガソリンの急騰、シリコンバレーに多いロシア人やウクライナ人のエンジニア雇用や生活、経済精査による小麦などの原料不足といった新たな問題が生活を不安にしているという。

スタートアップを支える役目である伊佐山氏のVCも、こんな時こそ力になるべきだが、時には見放すケースがないとは言えないという。ベンチャーは考えればアンフェアの連続で、どんなに素晴らしい経営と技術があっても外部の急激な環境の変化で如何ともしがたい状況に陥る。時には投資家も起業家もリセットボタンを押したくなるという。ただ、「諦めなければ失敗はない」の言葉通り、起業家精神の持ち主は、決して諦めず失敗を認めず、可能性をずっと模索する。確かに失敗とは結果的に主観の問題で、失敗を認めずに単なる回り道や学びだと解釈すれば、未来は希望だらけだという。

皮肉なことにコロナ禍では地球温暖化や脱炭素、SDGsが大きな話題であったが、脱ロシア対策では食糧問題とエネルギー問題をどうするかが新たにシリコンバレーのVBにのしかかった課題となった。今後も新しい生産方法や技術がそこから生まれてくるであろう。2年前のコロナ禍でもそうであったが、自らの立ち位置をどうするかで、大きな危機や困難を大きな機会やチャンスに変えることができる。世の中が悲観的であれば起業家精神を発揮して未来を創るのがシリコンバレーだという。💰🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:YOASOBIのヒット、小説X音楽、実験が市場創る」から

2022.3.18  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:YOASOBIのヒット、小説X音楽、実験が市場創る」から

実験的な挑戦をしながら、市場の反応を見て素早く次の一手に

 コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、コロナ禍でエンターテイメントの話題が少ない中で「小説を音楽にする」というコンセプトが受けている音楽ユニット「YOASOBI」のマネジメントについて考察している。

◯実験市場が新市場を創造する

 ヒット曲を次々生み出す、Ayase氏とikura氏の音楽ユニット「YOASOBI」のマネジメントに西川教授は、興味を持っている。両名にソニー・ミュージックエンタテインメントの3人が現場での判断から戦略までをマネジメントするプロジェクトでもある。

もともと投稿小説をもとに音楽を制作するという実験的な活動を行なっていた中で、Ayase氏を発掘し、さらに3人で歌手を探していると、ikura氏をYouTubeの活動を見て声をかけた。小説を元に楽曲を制作するAyase氏に10代が好む音楽を分析して、第1弾「夜に駆ける」が生まれた。この作品がYouTubeで公開されると瞬く間に100万回再生を記録し予想以上のヒットとなった。

コロナ禍で話題が少なかったエンタテインメント業界で、「小説を音楽にする」というコンサプトが受けTVメディアでも取り上げられるようになった。プロジェクトは実験的な試みに挑戦し、市場の反応をみてスピーディーに次の手に反映している。小説X音楽という新市場を創造することにつながっている。♬📱🍟🏥📷💻🍺🦠🎓🏢📈🔎⚡️🌍happy01📶👦👧💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:マイリストの心理的効果、『自分のもの』実感し満足」から 

2022.2.25  日経産業新聞の記事「小野譲司の目:マイリストの心理的効果、『自分のもの』実感し満足」から

サブスク全盛の今、顧客の囲い込みは

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、ネットフリックスやアップルミュージックなど映画や音楽を楽しむスタイルがサブスクリプションに変わり料金体系だけでなく顧客との接点をどう設けるかがサービス提供者の悩みでもあるという。

◯サービスの所有が満足感を生む

 小野教授によれば、サブスクリプションでは、ユーザはコンテンツにアクセスする権利が与えられ、場面や用途に合わせて、好みに合わせて視聴できるなど多くのメリットがある代わりに、サービス事業者にとっては所有に関わらない人々を市場開拓できる。しかし、より流動的で一時的なニーズに対する対応だけで、顧客との関係をどう築くかが課題となるという。

1つは定期購読によりメリットを訴求することやポイントなどによる囲い込みを図るだろう。さらにデジタルを活かした、ユーザの閲覧や視聴履歴を分析して豊富なコンテンツからおすすめを提案したり、あとで試聴したいコンテンツをリスト化するマイリストなどがある。

マイリストに小野教授は注目し、ユーザはマイリストを作ることで、心理的所有感を得るのだという。つまり、そのサービスを「自分のもの」と感じることを促すのである。ユーザーはサービス経験を自分のコントロール下に置いている実感をえると、そのサービスを「自分のもの」と感じ、満足度が上がる傾向にあるという。

ユーザをエンパワーメントすることで、サービス事業者とユーザの価値共創をする上でのキーになるという。マイリストはその1手法である。♩🎧🏬🏪🍔☕️🍣🍜🍺🍞🍽😷🦠📱💻📒🛒🎓💳⚡️🌍happy01💡📶


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:メタバースのキラーアプリ」から

2022.2.24  日経産業新聞の記事「眼光紙背:メタバースのキラーアプリ」から

技術の進化が学習能力の向上をもたらし次の技術革新を生む循環

 コラムの著者によると、仮想空間を使ったメタバースでのコンテンツでキラーアプリとなるのは教育だという。

○それは教育分野

 コラムの著者によれば、東京理科大学のMOT(技術経営)部門の若林秀樹教授は、オンライン授業などで学生がストレスを感じていた教室の視聴覚環境を700万円かけて人工知能カメラに変えたという。このカメラであれば、固定的なカメラで教員が立ち位置によって画面から消えるといったことは起こりにくくなり、リアルの教室にいるような臨場感で授業が受けられるようになるという。

これはメタバースでの1つの試みではあるが、コラムの著者は教育はメタバースのキラーアプリの有力候補だという。外国の教授にはホログラフで教室に現れ、学生や教師とホットな議論を交わすという。外国語の苦手な人も自動翻訳機能で日本語による参加や無理なく行えるようになるという。さらに、力や触覚を伝えるハプティクス技術が進めば、言葉だけでは伝えにくい身体技能の伝承も可能となるという。楽器の演奏や自転車の乗り方、道具を使うコツなどはメタバースで短時間に習得できるかもしれない。

技術の進化が人間の学習能力の向上を助け、それが新たなイノベーションを起こす可能性もあり、それが好循環となれば大きな進歩が期待できる。👓🍬🍟🚓💴📖📞🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:賃金格差縮小は続くか」から

2022.2.11  日経産業新聞の記事「眼光紙背:賃金格差縮小は続くか」から

賃金格差縮小は財政・金融による需要で支えられてきた

 コラムの著者によると、デジタル革命が賃金格差を広げてきたが、ここにきて大手IT企業はかつての自動車や電機のグローバル企業のように工場や技術者に巨額な投資をすることもせず、儲けの多くを配当や自社株買いで株主に還元するために益々富める者は富み、格差は広がるばかりであったという。しかし、そこにも変化が起こってきた。

○デジたり革命は労働者のスキルの高低による賃金格差を広げてきた

 コラムの著者はさらに続けて、米国では低スキルの労働者の賃金が上昇しているという。中堅より若手が賃金上昇率を高めているという。そこには人手不足の顕著な陸運や飲食業の現場で大幅に上昇しているという。労働者は労働条件や給料によって職を選び始め、中小企業は空前の求人難に陥っている。

その一方で在宅勤務などにより生産性が向上したオフィス部門では求人数が増えず、実質賃金は低下しているという。

こうした賃金格差の縮小は、実は政策支援が陰で支えている。財政・金融による需要の支えがなければ、運輸や飲食、レジャーなどの現場では雇用削減が起き、格差はさらに大きくなるところであった。格差縮小を維持するには需要を維持することが必要で、そのための財政・金融支援は必要となる。💴📖📞🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇺🇸🇫🇷🇩🇪