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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ジャパンエキスポ、日本の魅力多方向から」から

2015.7.23   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ジャパンエキスポ、日本の魅力多方向から」から

車や家電に代わる日本のグローバル戦略

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、パリのジャパンエキスポに参加し、そこでの様子からかつての日本発の商材が変わってきていることを示唆している。

○日本のワンピースやナルトはミッキーマウスやハリーポッターの感覚

アニメ・ゲームなどの日本のポップカルチャーと武道・芸術・和食などの伝統文化をパリでフランス人の有志が2000年に3千人規模で始めたのがジャパンエキスポである。今年で16回開催で4日間に24万人まで成長しているという。

三浦教授の感想は、会場が巨大な夜店という印象だという。ワンピースやナルトなどのマンガ、ファイナルファンタジーなどのゲームのキャラクターグッズ。来場者もほとんどが白人でコスプレ姿もみられる。複数のホールでもイベントが開催され、各国代表のコスプレチームによる大会やコンサート、インタビューなどが行われている。

一方、和食も力が入っており、タイガー魔法瓶の炊飯器による炊き込み御飯の試食会、ぐるなびによる和食の実演と充実。さらにくまモンなどの地域振興イベントも参加しているという。

会場では、人気のキャラクターの前で自分撮りするフランス女性をみると、ディズニーランドでミッキーと写りたがる日本女性と変わらないという。ワンピースやナルトは、日本にとってのミッキーマウスやハリーポッターと位置付けだ。ここに新たなグローバル戦略の方向性がありそうだ。heart01happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:『ニュース』若年層の認識」から

2015.2.20    日経産業新聞の記事「流行を読む:『ニュース』若年層の認識」から

次世代情報サービスの設計に

コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 研究主席兼メディアイノベーション研究部長)は、シニアと若年層のニュースの定義や意識の違いについて語り、これが今後の情報サービスの道筋になることについて語っている。

○若年層は「世の中の出来事=ニュース」という定義ではない

調査の質問が「『ニュース』をどこから得るか」と問えば、ミドル・シニア層は、「新聞・テレビ」、若年層は「インターネット」と答える。だが、このニュースの定義が違うことが、「『世の中の出来事』はどこから得るか」と問い直すと結果が、両者とも「新聞・テレビ」となることから分かる。

つまり、若年層は「世の中の出来事=ニュース」と捉えておらず、「ニュース」を「自分の興味や生活に密着した出来事」であると定義しているという調査結果を得たという。

ニュースのソースやコンテンツもSNSなど、友人とのコミュニケーションの一環で得られるものであるとしている。また、世の中の出来事をマスメディアから得ていることから、若年層もジャーナリズムの役割を理解している。ただ、ミドル・シニア層と異なるのは、コンテンツとメディアが一体がしている、あるいは同一視しているが、若年層は、様々な経路で来た情報源をもつことから、発信者や執筆者には興味がない。検索などの習慣から、興味ある記事には目を通すが、そうでないものは読み飛ばすという。

このような視線を知った上で次世代の情報サービスは設計しなければならないと、奥氏は語る。memotvpchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:増える外出時の動画視聴」から

2014.9.12   日経産業新聞の記事「流行を読む:増える外出時の動画視聴」」から

視聴者が多いにもかかわらずビジネスチャンスを逃すテレビ局

今年7月電通総研が首都圏での通勤・通学時の動画視聴について実態調査を行い、コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 研究主席兼メディアイノベーション研究部長)は、それを解析している。

○対象を若者に絞ると浮かび上がる実態

中学生を除く15から25歳の通学者と18から29歳の通勤者の2つのグループに分けたとき、

  • 1日1度以上、あるいは2日に1度程度の頻度で動画を視聴する⇒男性:通勤者 30%、通学者 約30% 女性:通勤者 25% 通学者:約29%で普及が進んでいる
  • サービスもしくは方法での分類:
  •  ①動画共有サービス 約80%
  •  ②テレビ系(ワンセグ放送)、テレビ局の有料ビデオオンデマンド 約30%
  •  ③動画配信サービス(通信会社の配信など) 約20%
  •  ④その他 約10%
  • 動画共有サービスはどのグループでも利用者が最多。テレビ系は女性通学者が少ない。
  • ジャンル:
  •  アニメ、ドラマ、お笑い、バラエティー、スポーツ、報道・ニュース、ドキュメンタリーが過半数で
  •  テレビ放送と酷似

これから、テレビ局は、視聴されている番組が公式・非公式にもかかわらず、見られているにも関わらず、ビジネス・チャンスを失っている。リーチが足りないとの結果で、これからテレビ局自らの番組制作に動くだろうと奥氏は見る。tvhappy01phoneto


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:宝塚にみるスターの育て方」から

2014. 6.18  日経産業新聞の記事「眼光紙背:宝塚にみるスターの育て方」から

スターを生むには王道なし

コラムの著者は、宝塚歌劇団特別顧問、植田紳璽氏のインタビュー本を読んだが、スターを生む道は今も昔も難問だったようだ。

○今年100周年迎えた宝塚歌劇団

東京の劇場も宝塚の劇場も満員状態で、日本で一番成功した歌劇団である。その成功の秘密をコラムの著者は探っている。

  • 歌劇そのものの魅力の他、優れた演出家を育てたこと
  • 舞台で映えるスターをうみだし、引き立てこと

これによって、『ベルサイユのばら』をはじめ興行の成功が、さらにファン層を広げ、娯楽が多様化する中で、揺るぎない基盤を築いた。

どうやって観客に認められるスターの卵を見出すのか。植田氏は、インタビューで、『難しい、難しい』を繰り返してきたという。そこには、決まった方法などはなく、ひたすら、スターを生むことを努力するという。難問解決には、王道はないようだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:社名わざと間違え印象づけ」から

2014.4.15   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:社名わざと間違え印象づけ」から

広告やマーケティングの原点、ネーミングの訴求

コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、社名や経営理念までも印象付けるネーミングとその活用について触れている。

○オープンハウス(OPEN HOUSE)のCM

俳優の榎本明氏が老犬の着ぐるみ姿で「オーペンハウセという会社です」というと、字幕に「OPEN HOUSEのロゴ」が表示され、ナレーターが「オープンハウス」というCMがある。不動産会社のオープンハウスのCMであるが、なぜ、わざと社名を榎本氏に間違えさせるのか。そこに、広告の核である社名をわざと間違えるtことで印象に残そうという、広告のギミック(仕掛け)があるという。

社名や商品名、さらに経営理念までも印象づけようとする広告戦略である。手法としては古く、ドミノ・ピザの「どこのピザ?!」とか、日産自動車の「マッチのマーチ」とか、「カガクでネガイをカナエル会社」ということで、カネカは社名はもとより、経営理念までもアピールした。

ネーミングの言い間違えという変化球で、広告の目的である社名のアピールができたらといった結果であろう。happy01