【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:経営者保証なしの融資は朗報か」から
2022/12/20
2022.12.9 日経産業新聞の記事「眼光紙背:経営者保証なしの融資は朗報か」から
融資先の経営環境に影響し賛否両面の議論がある
中小企業庁は「経営者保証」をつけない融資を金融機関に促す仕組みを2023年4月に導入する見込みである。コラムの著者は、この融資に対し、賛否両面の議論があることに触れている。
○中小企業や融資を行う金融機関の人材についても影響
コラムの著者によれば、今回の中小企業庁の経営者保証なし融資を促進する策は、経営者や起業しようとする人にとっては朗報であるが、問題がないとは言えないという。
一般的に中小企業への融資では、経営者が自社の債務を保証する。返済が滞ると、経営者が会社の借金を肩代わりする。その際に生活に困るだけでなく、最悪の場合は生命保険の保険金で返済しようと経営者が自殺を選んでしまう場合もあるという。つまり、経営者保証なし融資の良い面はこのような悲劇を防ぎ、起業に挑戦する人や中小企業の後継者の後押しにもなるという。
一方、経営者保証なし融資の悪い面はもある。経営者保証なし融資では企業が経営の透明性を確保する必要がある。つまり、中小企業で、財務や経理に通じた人材が必要であるが、このような人材が不足している。人手不足で透明性をどこまで確保できるのかが課題となる。会社のお金を私的に使おうとする経営者をどう阻止できるのかも課題になる。
節税目的で会社の決算を赤字スレスレにする一方で経営者の報酬は確保する事例もあり、このような企業に融資するのはいかがなものか。
また、経営者保証なし融資では、企業の事業計画を評価し、そのリスクに応じた金利を設定することになるが、このような評価を行える能力を持つ人材が、金融機関で確保できるのか。さらに経営者保証なし融資では金利が上がるので、経営者はその金利を受け入れられるのか。このように経営者保証なし融資にはお金の流れを停滞させる可能性を持っている。📈🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🇯🇵
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