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2022.7.22   日経産業新聞の記事「SmartTimes:CVCを外注してみよう」から

VB投資の専門家に任せ事業拡大に専念

コラムの著者 石黒不二代氏(ネットイヤーグループ取締役チーフエヴァンジェリスト)は、政府や財界でよく使われる「過去30年間の敗北」という言葉のいくつかの要因のである日本企業の投資への姿勢について提案をしている。

○ 日本企業の自前主義と社内に投資専門家不在が要因

 石黒氏によれば、「過去30年間の敗北」は多くの要因があるが、明快なものは日本企業の投資への姿勢にあるという。現実として、日本企業の昨年の内部留保は金融業や保険業を除くと財務省の発表によると9年連続で前年を上回っているという。つまり内部に抱き込み、投資による成長施策をとっていないということになる。

ただ、投資額を上げるだけでなく、日本企業の自前主義を変えねば、自社内の事業ネタに頼っていることからスピード感もスケールも発想力にも劣り、事業拡大に貢献していない。VB投資やM&Aが規模的に少なすぎるという。

石黒氏によれば日本企業の活性化にはVB投資は必須であり、それが大企業の成長を促すという。かつて大失敗であったCVCを成功させる必要がある。そこで注目したのは米シリコンバレーのインナーサークルに入っているVCのペガサステックベンチャーズであるという。

このVCの特徴は、ファンド組成にあるという。通常のVCならファンドに投資する事業会社であるLP(Limited Partners)は複数で、多種多様な関心でファンドを取り扱うことから、純粋にVB事業は投資対象で提携事業の対象になりにくい。ペガサスファンドの場合、事業会社1社をLPとする単独ファンドである。投資責任を持つGP(General Partners)は、たった1社のLPのために投資先を探し、対応を行う。LPである事業会社のCVCは本来の目的である事業シナジーや新規領域の開拓が行えるというものである。

単独ファンドでは、提携するスタートアップが必ずしも投資である必要はなく、資本を伴わない提携も可能であることも特徴である。また、CVCのかつての失敗は、その担当者が投資の専門家ではなく、米国などのスタートアップの事業の目利きをする人物が極めて少ない点であった。ペガサスの場合、米シリコンバレーのインナーサークルに入っている数少ないVCでパフォーマンスが良いという。CVCの機能をこのようなVCにアウトソースすることも自前主義からの脱却かもしれない。石黒氏はこのような考え方を提案している。💴💰📱🩺🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸

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