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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:『シリコンバレー離れ』は大げさ」から

2021.2.1  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:『シリコンバレー離れ』は大げさ」から

テクノロジーの「東京」は健在

 コラムの著者 フィル・キーズ氏(米インタートラストテクノロジー マネージャー)は、以前紹介した校條 浩氏(米NSVウルフ・キャピタルマネージングパートナー)の意見とは異なり、シリコンバレーからの脱出ばかりでないことを反論している。

○VBやVCの中心活動であるコミュニケーションはシリコンバレーが最適

 確かに校條氏の意見はシリコンバレーの脱出を決めたヒューレット・パッカード・エンタープライズやテスラ、オラクルなどはシリコンバレーの居住性や税金で考えるともっともだが、キーズ氏の意見は、それでも多くのVBやVCは移動しないのではないかという。

移動の理由の多くは、コロナ禍で企業や社員も家から仕事をすることに慣れた。税金が低いテキサス州などに引っ越すが、企業運営に大きな影響はない。しかし、税金も法人税のことよりもどうやら、個人の所得税の低さが魅力的で、企業の軽英より幹部が嬉しいのは所得税の方かもしれない。さらにシリコンバレーの生活費や道路渋滞がある。これだけの理由があると、さぞやシリコンバレーも危機にモカっているのではないかと思われる。

だが、そうならない理由は東京にあるという。長い間、東京の生活環境は批判され続けている。通勤電車や道路渋滞、自宅が狭い。どこに行っても人が多すぎ。確かにこのような不満はあるが、東京で日本の政治や経済力が異常に蓄積されているのは明らかだが、東京の「分解」は実行されていない。この現象も色々な理由があるだろうが、東京のビジネスや政策、文化の蓄積にはさまざまな便益があるからである。やはり、電車に乗れば、F2Fで人に会えることができ、手軽である。シリコンバレーもテクノロジーの「東京」と考えれば、VBやVC、その関係者や家族が近隣にいることは大きな利便性があると、キーズ氏は語っている。同様なことをシリコンバレーの不動産関係者も述べており、現に米アルファベットの傘下のウェイモも大きなビルを借りたという。🗼🌇🛠📰🚗🚘💰💴📖✈️😷💺💻⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🦠🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『定期就業』契約のすすめ」から

2021.2.2   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『定期就業』契約のすすめ」から

阪神淡路大震災直後で有効だった定期借家権の原理を応用

コラムの著者は、阪神淡路大震災で社会問題になった借家の流通を大阪大学名誉教授である八田達夫氏らによる定期借地権の提唱での導入で促し有効であったことを、今度はコロナ禍での雇用契約に応用しようという考え方について語っている。

○年限を区切り労使双方の権利を認める「定期就業」契約の提唱

 コラムの著者によると、八田氏は定期借地権方式を雇用契約に応用した「定期就業」契約をコロナ禍で企業側も終身雇用から解き放ち、多様な働き方の需要に応え、ジョブ型雇用と連動していこうと提唱しているという。

かつて阪神淡路大震災の際に、極端な借家不足が問題になったという。つまり、地震で住まいを失った人は、仮設住宅の入居期限が切れると借家住まいを選ぶことになる。ところが、日本の借家の供給は当時極めて貧弱で、学生や若夫婦向けのアパートばかりで長期間家族が住むに足りるものではなかったという。そこで、八田氏は、原因を探り、それが借りての権利を厚くして、家主に不利益を押し付けた1941年の改正借地借家法にあったという。そこで、八田氏は「定期借家権」を導入し、従来の借りてが出ていくと言わない限り居座れるものではなく、家主の権利を強め、決まった年限で借りてには出て行ってもらうものとした。結果、高額の賃貸物件が増え、流通が整い、借り手も一定のメリットが生まれた。

今回はこれを雇用契約に応用する「定期就業」契約で、雇う年限を区切り、企業の雇用負担を軽減し、被雇用側もジョブ型雇用契約と連携して、多様な雇用機会を得るもので、雇用の流動性を図るものである。🗒🏠💡⚡️🔍📶🦠😷📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:人の噂話と組織運営」から

2021.1.29  日経産業新聞の記事「SmartTimes:人の噂話と組織運営」から

オンライン会議では食べ物のありかや敵への注意喚起で終始

 コラムの著者 加藤 史子氏(WAmazing代表取締役社長CEO)は、ホモサピエンス(人類)の動物の多種とは異なる疑問に興味をもち、仕事から少し離れるために読んだ「サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ著)」が意外にも組織運営に繋がったことを語っている。

○仕事に無関係ではなかった「サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ著)」

 「クマだって、アリだっていろんな種があるのに…。どうしてヒトはホモサピエンスしかいないのか。とても不思議で胡散臭い。自分たちが、唯一のヒトとは」、とホモサピエンス全史はこのような問い掛けから始まると、加藤氏は語っている。今回の読書は年末年始ぐらいは普段の仕事とは関係のない本を読みたかったからだという。

調べてみるとクマにもアリにも多くの種があることがわかった。なのにホモサピエンスは1種類。だが、5万年前には少なくとも6種類のヒトがいたらしい。なぜか、ホモサピエンスだけは生き延び、他の種は絶滅したのか。どうやらその要因は7万年前に起こった「認知革命」だったという。特にコミニケーション能力と大勢で共同作業をする能力が非常に高かったという。そのコミュニケーションは動物や昆虫にもある「食べ物のありかや敵への注意喚起」だけでなく、大勢で協力しあうとき、他人の嫌悪感や信頼、誠実性が気になることから、噂話や無数の人間との付き合いが重要になる。これがホモサピエンスでは発達していたから、生き延びられたという。

話は変わるが、スタートアップも「成長の壁」が人事的な社員構成と企業成長のアンバランスで組織内のコミュニケーションが滞り、経営陣と従業員に溝ができることで、成長を阻むものである。どうも、ホモサピエンスの勝ち抜いてきたところは、ビデオ会議で動物の如き「食べ物のありか(顧客のニーズ)」や「敵への注意喚起」に終始してしまうというところではななく、雑談や噂話の重要な情報があるようだ。👦👧📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:AIはC-3PO?日本語授業を翻訳」から

2021..1.26   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:AIはC-3PO?日本語授業を翻訳」から

SF映画の世界がすでに日常生活に

 コラムの著者 円山 重尚氏(八戸工業高等専門学校長)は、SF映画「スター・ウォーズ」に登場するロボットがすでに日常生活の形態こそ違うが入り込んでいることを語っている。

◯生活のみならず教育も変革

 円山氏によれば、映画「スター・ウォーズ」で登場するロボットが、形態こそ違うが、すでに日常生活に応用されているという。R2-Dsは、戦闘機のオートナビゲーションもおこない、飛行の支援や修理まで行うといったパイロットの相棒である。すでに米国では人工知能(AI)を搭載したロボットが、パイロットを支援したということが報告されているという。

円山氏の運転する半自動自動車は、自動運転モードにすると、アクセルを操作せずに一定速度で運転できるという。走行中、割り込みがあると、減速して車間距離を保つことができる。長距離の運転では疲れを軽減してくれるという。さらに最近の自動車には、ほとんどカーナビゲーションシステムが搭載されていて、行きたい場所に案内してくれる。最近は、未知のところでも簡単に移動でき、以前のように地図で下調べをする必要もなくなった。つまり、自動車向けのR2-D2は実現している。

さらにAIは、教育現場でも活用されようとしているという。円山氏が学校長である八戸工業高等専門学校では、コロナ禍で実施した遠隔授業をAIを使って多言語化する試みが行われているという。日本語の授業をAIで外国語に翻訳して、海外の見本型高等専門学校の授業に使う可能性を探っている。スター・ウォーズの翻訳ロボットC-3POのように、日本語の授業をAIが英語やタイ語で話すようになる。🎥🤖🥬🧅🚜💻✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01🗻🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:人の映像、AI解析、動き改善、選手も高齢者も」から 

2021.1.27 日経産業新聞の記事「トレンド語り:人の映像、AI解析、動き改善、選手も高齢者も」から

モーションキャプチャーをスマホ撮影で

 コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケット・プランナー)は、スポーツテックを軸に、これまではアスリーツや専門家だけがデータを使う世界からスマートフォンのアプリケーションでの利用に広がっているトレンドを語っている。

◯勘や経験に頼るスポーツ指導をデータ活用で改善

 フィギュアスケートの羽生結弦選手の大学卒業論文で、モーションキャプチャーをつかったデータで演技やトレーニングについて論じていることを面川氏は語っている。

この流れは進んでいる。スポーツやリハビリテーションの分野で人工知能(AI)を活用してデータ解析を基本とした正しい指導を行うものである。すでに多くのVBが参入している。面川氏は、このようなVBから筑波大学発スタートアップ、スポーティップを事例として紹介している。

同社のCEOは野球の強豪校に進んだ野球少年であったが、勘や経験に頼る指導で障害まで負ってしまった。これを避けるために身体の動きをデータによって運動者と指導者で共有することで、客観的な指導が可能となった。具体的には姿勢解析・トレーニング解析・アライメントテストなどができる。従来は、モーションキャプチャーで測定し、データ化していたが、スポーティップではスマートフォンで撮影するだけで動作解析が簡単にできるようになった。動作や運動だけでなく、生体情報をAIで解析し、健康を科学する時代がすでに始まっているようである。⚽️🥎🏀📸📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵