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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『リケジョ』育成は『おてんば』奨励から」から

2019.5.31   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『リケジョ』育成は『おてんば』奨励から」から

理系の女性の増加には親の理解も必要

 コラムの著者は、理系女子の増加を考察し、そこに親世代の理解も重要と説いている。

◯女性研究者のインタビューからの気付き

 理系の女性、いわゆる「リケジョ」を増やそうという声はよく聞かれているという。高校生や中学生に理科や数学に興味を持ってもらおうと、研究室の見学会や実験教室を開催してはいる。しかし、それ以前に重要なことがあるのではないかと、コラムの著者は指摘。

その背景に、理系の女性研究者にインタビューしてわかったという。多くは子どもの頃、言葉は悪いが「おてんば」であったというのが多い。日が暮れるまで友達と外遊びに興じたり、学校の帰宅途中、道草をして虫取りに懸命になったり、こうした好奇心あぶれる子供時代に自然への興味を広げたり、自ら考えて問題解決に取り組む姿勢が育ったのではないかという。

ただ、親の世代は以前ほどではないにせよ「女らしく」と育てがちだ。学校の成績が優秀なことを喜ぶ親は大勢いても、「おてんば」を認めて見守る親はまだ少ない。こうした環境が変わらない限り、政府や大学が旗をふっても結果はでないのではないかという。また、女らしさを求めるのは親だけでなく社会全体の問題とも言える。リケジョの育成はそこから始まりやがてイノベーションに繋げなることが日本には将来を考えると必定であろう。🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡🏢👧🔬🎓


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:デザイン思考、顧客要望の核心把握」から

2019.5.31  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:デザイン思考、顧客要望の核心把握」から

イノベーション創造のためには顧客との共感が起点

コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、ミャンマーの調査を行い、そこでの各種プロジェクトから現地の民主化、産業の発展について語っている。

○新製品開発のプロセスに酷似

 三浦教授によると、デザイン思考を取り上げたのは米ポロアルトに1991年デビッド・ケリー創設したデザインスタジオ(IDEO)であるという。

デザイン思考は、以下の5段階を循環的に行うもので、

  1. 共感(ユーザーインサイトの把握)
  2. 問題設定
  3. 創造(アイデアの創造)
  4. プロトタイプ(考えるために作る
  5. テスト(ユーザーからのフィードバック)

で、普通の新製品開発のプロセスに酷似している。三浦教授によれば、3以降は非常によく似ているが、デザイン思考では、1の段階が特徴的で、ここで、シーズベースではなくニーズベースで始まる

ところである。デザイン思考では、最初の消費者との共感が最も重要視される。徹底して顧客のインサイトを把握すること、つまり顧客視点で考えることがデザイン思考の1番のポイントである。この影響によるのか、三浦教授によると、カスタマーコンピタンスやユーザーイノベーションの議論に」広がっているという。

自社のことは知り尽くしている企業家にとって、イノベーション創造のためには未知の顧客との共感が起点になるとデザイン思考では教えている。💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🏨


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:因果より相関関係か」から

2019.5.30  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:因果より相関関係か」から

ビッグデータが持つ力により因果より相関が正しさを出張する時代

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、ビッグデータの分析結果がもたらす論理の転換について触れている。

◯データ駆動の社会が到来

 山﨑教授によれば研究の成果や主張の正当性を示す場合、原因が成果につながる論理的関係が最重視される。因果関係を明らかにすることで結果の正当性が承認される。

ただ、生命現象が関わる場合は例外として因果関係の成立を前提に、全てが解明されていない生命現象の壁にぶち当たる事になる。そこで、正当性を主張する根拠は現象の再現である。

ビッグデータを使って処理した内容から、因果関係が見出す手法が明らかになってきた。コンピュータが膨大なデータの中から力づくで相関を見出し」、因果関係を作り出すものである。

つまりこれまで相関がないと思われていた事象に因果関係を見出すもので、新しい因果関係を発見できる可能性も見えてきた。となれば、因果関係よりも相関性を重視する事になる。データ駆動の社会の1つの形かもしれない。そこから新たな知見が生まれる可能性をある。🥵📘🔧🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡☁️


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:見えない住まいと街の未来」から

2019.5.30  日経産業新聞の記事「眼光紙背:見えない住まいと街の未来」から

平成に残してきた課題

 コラムの著者はちょっと辛口に、現在の住宅、不動産開発、街づくりについて平成の時代に残してきた課題に触れている。

◯通勤途上で透かして見える課題

 通勤の途上でコラムの著者は、郊外の商店街、住宅地を歩き、

  • 駅前の商店街まで戸建て住宅が並んでいる
  • 庭木や外構に手が回らない家が目立つようになってきた
  • 更地になったかと思えば、狭小血をさらに細分化してミニ開発。規制で屋根などの形も窮屈に見える。
  • 昭和の木造アパートは解体され、代わりに2棟の賃貸住宅

と景色をみながら、自然災害が多かった平成では、大手住宅メーカーはこぞって耐震性や防災を競った。 だが、経営者の中には、「住宅は10年もすれば値段がつかず、取引される土地に古家になるだけ」といい、本来は、手入れをし、中古住宅として建物の価値を高めて流通させる考え方であるとも示唆したという。

そういえば、古家と空家が増えているのではないか。街づくりも車が対面で通行でき、電柱などが地下化されてきているか。住宅メーカー業界では再編が進むが、何がこれらの問題を解決できるのか、疑問が残る。🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡🏢


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:睡眠の質向上飲料、『寝るのだ』愛の命令で促す」から 

2019.5.29  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:睡眠の質向上飲料、『寝るのだ』愛の命令で促す」から

良い睡眠がほしいマーケットにはインパクト

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)がとりあげたのは、ハウスウェルネスグループの機能性表示食品「ネルノダ」でそのテレビCMとネーミングセンスについて述べている。

○文法的に命令形であるところが斬新

 テレビCMは、俳優の遠藤憲一氏がパジャマ姿で枕を抱き、にっこりうっっとしているシーンから始まる。そこへ妖精?が現れ「ねるのだ、ねるのだ ねるのだ〜〜♫」と歌う。妖精が歌っている歌詞がそのまま商品名で、ネーミングであるという。

遠藤氏は、なかなか眠れないところに、この商品が「寝るのだ」と優しく命じるという仕掛け。商品名がそのまま語り口でしかも命令形といった珍しいもの。そこで視聴者はどきんとするという。どうやら眠れない人が増えているのをねらった商品で、過酷に毎日神経戦で追われている中高年層や急速に進む高齢化をターゲットにしているという。

良い睡眠がほしい人種にネルノダと優しく強く諭しているところが愛の命令かもしれない。 💤⏰☕️🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵