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2018.6.5  日経産業新聞の記事「眼光紙背:タッカーの予言」から

期待高でつぶれたタッカーの二の舞?

コラムの著者は、1948年米国のブレストン・トーマス・タッカーが革新的な4ドアセダン「タッカー'48」を当時の自動車業界に挑み、敗れた逸話から、テスラのイーロン・マスクCEOとがダブって見えるという。

○大手の妨害も?

 タッカーは、美しい流線形ボディーにリアエンジン、四輪独立懸架、ハンドリングに合わせてテラスヘッドライト機能などの最新技術を盛り込んだ。製造しないうちから注文が殺到し、株式を発行して資金を調達した。しかし、いつまでたっても販売されることはなく、タッカーは詐欺容疑で裁かれる。大手自動車メーカーの妨害もあったとも言われ、後には無罪になるが、時すでに遅く、生産継続はかなわなかった。1988年これを題材にした映画「タッカー」ででき、主演男優が映画の中の法廷シーンで次のようにつぶやく;

「もし大企業が一個人の発想を押しつぶせば、進歩を閉ざすばかりか、この国の存在も危うい。いつの日か旧敵国からラジオや車を買うはめになりかねない」

今、テスラモーターズのイーロン・マスク氏も新型車「モデル3」の量産に苦しんでいる。米運輸安全委員会(NTSB)は死亡事故を起こしたテスラ車の運転支援機能「オートパイロット」などの調査を継続中で、タッカー事件と似ている。ちょうど、5月23日にトランプ米大統領は日本車などの輸入自動車の関税引き上げ検討を指示したことも暗示的だ。🚗🚘🏢📈💡🔎⚡️🌍happy01

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