【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:手元に戻るブーメラン、宇宙空間でも同様の運動」から
2018/01/19
2018.1.16 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:手元に戻るブーメラン、宇宙空間でも同様の運動」から
国際宇宙ステーションで実験、さてその結果は
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、子どものころに投げたり、製作したこともある方もおられるかもしれないブーメランについて、そのしくみと運動について語っている。
◯もとは狩猟用の飛び道具であったブーメラン
和田教授は、ブーメランが手元に戻ってくる原理についてまず語っている。
ブーメランはオーストラリアの先住民であるアボリジニが大昔から使っていた狩猟用の飛び道具である。「く」の字型で40〜90センチメートルの板を手で投げて飛ばす。投げた後は、自転しながら飛行して、大きな円軌道を描いて手元に戻ってくる。獲物に命中すればOKだが、外してしまっても、戻ってきて引き続き、獲物が狙えるという優れものである。
板状の木材で片面は平面、反対側は膨らみを持っていて、飛行機の翼と同様に、空気の流れが表裏でことなることから圧力差が生まれ、揚力が働く。ヘリコプターや竹とんぼと同様で、自転するブーメランの回転面には空気により垂直な揚力が発生する。さらに自転によって安定した姿勢を保つジャイロ効果も出てくる。
さらに、回転する独楽(こま)の首振り運動(歳差運動)で、投げた人の手元にブーメランが戻ってくる。
そこで、この運動に重力が関係するのかが今回の問題。実際に、国際宇宙ステーションで、ブーメラン競技のチャンピオンに指南を受けた宇宙飛行士が、ブーメランを投げてみたそうだ。結果は、無重量状態でも戻ってきたとのこと。無重量ならぬ感慨無量であったようだ。✈️🚁🎓👓⚡️🌍
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