【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:計測制御の発展、今後も科学技術社会に浸透」から
2017/08/02
2017.7.28 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:計測制御の発展、今後も科学技術社会に浸透」から
将来もあたかもアメーバーのように活発に発展
コラムの著者 和田昭允氏(東京大学名誉教授)は、制御が技術の発展に役立ったことを科学史から紐解いている。
◯制御にとって自分の意思通りに働くように諸変数を調節する
和田教授は、科学技術史を辿って制御について考察している。
制御とは、和田教授によれば、物事の状態、特に機会や設備が希望通りに働くように、関係する諸変数を調整することだという。制御は生活の基本とも言える。
ここでの焦点は、今日の機械社会を支えている計算制御について触れている;
- 始まりは、1959年に米テキサス州にある石油プラントに適用されたもので、日本では、60年代にセメント製造に用いられたのが最初という。
- デジタル技術の急速な発展で、多くの産業に広がり、プラントや機器、家電などに適用されてきた。文明社会には必須の技術である。
- 計算制御とは、人間が対象とする機械の運転条件を計算し、情報入力を操作するプロセスである。今日まで多くのブレークスルーがあったという。
- 第一世代;
- 計算速度が十分でないため、高速性と高信頼性が要求された。これができない場合はアナログ機器に頼った。
- 第二世代;
- コンピューターが高速になり信頼性も向上した。1台のコンピューターが多数のアナログ計器と入れ替わった。時分割多重で直接デジタル制御の方式が主流となった。
- 第三世代;
- マイクロプロセッサーの登場である。大量、安価に供給され、制御系における情報処理を機能的、空間的に分析し、それぞれを分担するマイクロプロセッサーを必要な場所に必要な数だけ分散制御が行われるようになった。
今後も、計測制御は、人類の活動領域でどんどんアメーバーのごとく増え、その活発な触手を未踏の領域に広げると和田教授は予想している。📖🔎💻💡🌎
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