【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:標準化と現地化、消費者との遠近が左右」から
2017/06/05
2017.6.1 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:標準化と現地化、消費者との遠近が左右」から
世界市場に展開するための戦略
コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、消費財についてグローバルマーケティングを考える際に必要な意思決定が、標準化と現地化にあるという。
- ○企業としては標準化したいが、地域によって異なる市場特性に対応する現地化も必要
ここでは、三浦教授は
- 標準化;世界で同じマーケティングを展開すること
- 現地化;国ごとに異なるマーケティングを展開する
こととし、どこを標準化し、どこを現地化するかがポイントであるという。それを決定するのは消費者との遠近だという。そこで、消費財を考えると次の3つの戦略が考えられるという。
【戦略1】中核標準化・追加現地化戦略
- 消費者から遠い製品の中の中核部分を標準化し、消費者に近い個別のニーズの追加部分を現地化する
- 事例:建設機械のコマツ;ベースマシンは全世界統一、アタッチメントは国ごとの状況による
【戦略2】部品標準化・組み合わせ現地化戦略
- 消費者から遠い見えない見えない部品・素材は標準化し、消費者の個別ニーズの組み合わせを現地化する
- 事例;パソコンのデル;属性ごとのオプションを大量調達して規模の経済性を獲得し、最終組み合わせを顧客に任せて満足を獲得する
【戦略3】標準化・現地化両ぞろえ戦略
- 1つの製品事業の中に、世界共通ニーズの標準化製品と現地の嗜好に近い現地化製品の両方を品揃えする戦略
- 事例;マクドナルド;世界でビッグマックを販売し、標準化の規模の利益を得ながら、地域ごとのメニューで現地顧客の満足をえる
企業が世界展開する上で、自社の製品をどのように標準化し、現地化するかを検討することが重要であると三浦教授は指摘している。🍔💰📈🌍
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