【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:社員旅行、VBの創造性の源」から
2017/03/01
2017.2. 23 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:社員旅行、VBの創造性の源」から
答えのないことを仲間と考えながら試行錯誤をしていく過程が重要
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、VBであるチームラボ(東京・文京)の社員旅行を創造性の引き金にしている事例を紹介しながら、会社行事も場合によっては創造の場になることを示している。
○新人が企画・運営
西川教授は、創造的企業は通常では思いつかない会社行事でさえ、創造性の源泉にしてしまう。チームラボの事例を西川教授は紹介している。
一般的な社員旅行は、親睦や慰労などの目的で、旅先での観光や飲み会がメインであることが多い。そういった意味で、参加しない社員もいる。同社の社員旅行は一風変わっている。
昨年7月の同社の社員旅行では、「散らかしの流儀」という創造物を使って競い合うワークショップが実施された。
《概要》
- 配布された材料のみで、テーブル間に掛けられた糸の橋を渡りきる装置を製作し、より多くの「おはじき」をより高いポイントエリアにばら撒けるかを競う
- ポイントが極めて高いエリアもある
- 配布物
- ハサミ
- アイデア共有用紙
- ペン
- プーリーセット
- 電池・ケース
- モーター
- おはじき
- プラスチックダンボール
- 磁石
- 紙コップ
- ストロー
- 割り箸
- 竹串
- タコ糸
- 風船
- ペットボトルキャップ
- 配布物は最小限のものがあるが、あとは工夫して作る。使いそうにないものも配布される。
- チームは7〜8人で18チームが競い合う
結果、1位は1877点、7チームが0点。
《運営》
ワークショップの企画、運営、宿泊の手配は同社の新人が、4月から3ヶ月、実証実験も含めて進めた。
創造性の高い同社であっても知識だけで勝負がつくようなものではなく、手元にあるものだけで実証できることがキーであり、また主催者も事前にトライするところも重要だという。答えのないことを仲間と考え、試行錯誤していく姿勢が創造性をもたらすようだ。💡♨️
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