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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:スピーカー型オーディオ、高音質の新しい形」から

2015.6.1  日経産業新聞の記事「探査計:スピーカー型オーディオ、高音質の新しい形」から

ミニコンポを脅かす存在に

コ ラムの著者 鴻池 賢三氏(AV評論家)によると、ブルートゥース無線接続にソニーが独自に開発したLDACと呼ぶ圧縮方式で、プレーヤーやスマートフォンを組み合わせると、ハイレゾ音質が楽しめるというスピーカー型オーディオの出現で、ミニコンポの存在を脅かす位置づけとなってきたという。

○オーディオ業界の起死回生商品

スマートフォンの普及で、音楽を聴く形態がスピーカーよりもイヤホン、ヘッドホン志向となり、スピーカーのコンポ製品もスマートフォンに寄りつつあるという。

特にバッテリーを内蔵し、スマートフォンとともに持ち歩けるタイプは一大ジャンルを作りつつあるという。そのようなブームに乗る形でソニーのスピーカー型オーディオが登場した。価格は7万7千円程度で、バッテリーは内蔵していない屋内利用専用である。ポイントは、ブルートゥースで無線接続し、しかもハイレゾ音質であることである。ブルートゥースの常識を覆す音質で、USB接続なども考慮して、家庭用のコンポを出し抜こうとしている。notehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:海上の安全、企業は敏感に」から

2015. 6.1   日経産業新聞の記事「眼光紙背:海上の安全、企業は敏感に」から

企業活動と安全保障問題が密接に

コラムの著者は、海上自衛隊の活動と企業活動の距離感が縮まって来ていることを取り上げ、本格的なシーレーンの防衛が重要になって来ていることに触れている。

○島国日本の輸出入は9割が海上交通に依存

エネルギー、食糧、加工品の輸出入の9割が海上交通に依存している事実から、企業活動とシーレーン防衛について急速に関係が深まっている。米国の地位低下や地球温暖化を通じて、地政学的な「組み換え」が起こりつつあるという。世界に軸足をおこうというなら、企業もシーレーンに関しては無関心ではいられないという。

しかし、その対策は海上自衛隊の掃海活動に頼る状況で、課題が浮かび上がって来ている。人材確保の課題である。定員に対する充足率は9割強であり、少子化の影響で、若い世代の「採用」は困難で、OBの再雇用や女性の活用、民間への業務委託でしのいでいるのが現状である。いづれにしても安全保障は企業活動とも密接になってきているのは事実である。shiphappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:望遠鏡設置、日米の選択」から

2015.5.29   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:望遠鏡設置、日米の選択」から

各国の得意分野で解決

コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、日本と米国での得意分野の違いで同じ高性能な望遠鏡を設置するにも大きな考えの違いがあることについて語っている

○日本の障害要因の抑止戦略と米国の課題要因の一気解決戦略

山﨑教授によると、宇宙の果ての天体観測する高性能な望遠鏡には、直系の大きな反射鏡が必要になるという。反射鏡は、実質的な限界を決める要因として、巨大な反射鏡の向きを変えるときに重力の影響で鏡面が変形して画像が乱れることがある。さらに、地球の大気の揺らぎによって画僧がちらつく。重力や大気の存在は人間の活動に不可欠で、天体観測には厳しい障壁であった。

この障壁に立ち向かった日米の研究者は異なったアプローチをとった;

米国は重力もなく、大気もない宇宙空間に望遠鏡を移動して観測の限界を一気に突破する戦略をとった。一方、日本は、地上における障害要因を抑え込む戦略をとった。

米国の戦略は理想主義的である。しかし、画質を改善するためには宇宙における修理作業が容易でない。これがハッブル望遠鏡である。

日本は大気のゆるぎの少ないハワイ島の山頂にすばる望遠鏡を建設した。障壁には、200個以上のセンサーとアクチュエーターを使用して外圧で変形を補正した。大気の揺らぎは、波面の乱れを補正する光学系を取り入れ、押さえ込んだ。

日米の両立し得ない人間の生活環境と宇宙観測の環境調和を図る戦略の差異は興味深い。ただ、戦略の選択の背景は、各国の動員できる最高技術であったことは間違いなさそうである。moon3sunshinehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:便利・楽しい傘続々、ビニール傘と競争激しく」から

2015.5.29     日経産業新聞の記事「流行を読む:便利・楽しい傘続々、ビニール傘と競争激しく」から

アイデアの方向探しに日用品の観察

コラムの著者 関沢 英彦氏(博報堂生活者アカデミー顧問・東京経済大学教授)は、傘のお世話になりやすいこの季節にその企業のマーケティング努力について語っている。

○強力な商品、ビニール傘

この業界は安いビニール傘の台頭で厳しいが、様々な工夫で市場の活性化をはかっている。

《マイナス面を克服する》

既存商品の問題点を解決する手法である。関沢氏が取り上げているのは、

  • 濡れた傘の対応:
    • 撥水性を高めて一振りで雨粒を払う傘
    • 傘の先に給水カップをつけ、閉じた時に水が溜まる傘
    • 構造を変えて、濡れた面が裏側になる「逆さま傘」
  • 傘で手がふさがることへの対応:
    • 肩に固定する傘
  • 傘の忘れ物対応
    • 傘から離れるとスマホに警報を伝えるハイテク傘

といった多様な対応だ。

《プラス面を増やす》

傘を使うことで付加価値を増やそうというもの。同様に関沢氏が取り上げているのは、

  • 楽しさを呼ぶ
  • 傘の裏地に青空や水玉模様をプリントした傘
    • 傘の持ち手が刀の鞘に似せた傘
  • 兼用
    • 杖にもなる傘
  • 幼児向け
    • 全てビニール製の傘

といった発想である。

このように傘という日用品をマーケティング的な視点でみると多くのアイデアがそこにあることがわかる。この発想を商品開発や新規企画に使えれば良い頭の訓練になる。sprinklehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:声高に言えない『再生エネ』」から

2015. 5.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:声高に言えない『再生エネ』」から

買い取り制度の痛し痒し

コラムの著者は、電力小売の全面自由化まで1年を切ったことをきっかけに、各電力会社のマーケティングについて語っている。

○消費者の選択基準は発電の起源も含む

日本生活協同組合連合会の調査によると、「現代の消費者は商品がどこでどのようにつくられているか、ライフサイクル全体を考えて選択する。電気もどのように発電されたかの情報は重要だ」という。

まるで名産地のお米を選ぶように、電力の発電場所や環境を考え購入する時代だという。だが、決定打的な「再生可能エネルギー100%の電気」を声高に言えないという。なぜなら、このメッセージを使うと、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度があるために、国からの交付金で低価格に抑えられていることと矛盾してしまう。再生エネを強調した宣伝や販売が交付金付きではできないことになる。逆に、制度を使わないと、メッセージを伝えることはできても、価格は上昇する。このような事態で混乱が生じるのではないかと、コラムの著者は予測している。impactflairhappy01