【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:無秩序の中の秩序、新しい科学・技術に道」から
2015/04/09
2015.4.3 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:無秩序の中の秩序、新しい科学・技術に道」から
不規則な中から規則的なパターンがカギに
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、新しい科学や技術に無秩序が重要であることを説いている。
○空電雑音が電波天文学を生んだ
無線通信の初期、空電雑音と呼ばれる不起訴なノイズに悩まされていた。そのノイズの周期が23時間56分の周期で繰り返され、それをある研究者が発見した。
もし、周期が24時間であれば、太陽を基準にした時間であることから、太陽に起因するノイズといえる。しかし、4分間の周期のズレは、ノイズの要因が太陽系ではないところから来た電波であると推定された。宇宙空間に対する地球の自転周期と一致したからである。この発見で、電波天文学という新しい分野が開拓され、宇宙に対する新たな道ができた。
このように、一見不規則であると思われるものを観察や観測していくと、意味のあるパターンが見えてくるという。このパターンの発見こそが、次世代の科学・技術のたねとなると、山﨑教授は語る。
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