【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:『オジさん』という集団、生態・行動様式を分析」から
2013/07/26
2013.7.24 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:『オジさん』という集団、生態・行動様式を分析」から
『オジさん』学が今後のマーケティングの軸?
コラムの著者 柏木博氏(デザイン評論家)は、潜在的な市場形成を行うのではないかと目される「オジさん」に注目している。
○限定しにくい男性集団
「オジさん」の生態がイラストレーターのなかむらるみ氏の『おじさん図鑑』(小学館)がベストセラーになったから以降、マーケティング的に注目はされてはいるものの、意外にも精密な分析が行われていないという。
「おじさん図鑑」は、オジさんの生態をイラストと文章でルポしたもので、大まかな類型がある:
- お疲れオジさん
- いやらしいオジさん
- アートなオジさん
など。これがどこにでもいそうであり、自分もその類型にはいるのではと気になったオジさんたちに売れたそうだ。
最近では、雑誌「モノ・マガジン」(ワールドフォトプレス)の7月16日号で「イカしたオジさん、こんにちは」という特集を組んでいる。その中で、オジさんの定義として
- 40代はオジさん予備軍
- 50代はオジさん本隊
- 60代はオジさん特攻隊
だそうだ。それぞれの解釈はさておき、話題は、
- 英会話など「大人の習い事」
- 自分好みの椅子
- 自分仕様のシャツの仕立て
- 葬り方は自分で決める
といった、経済的に余裕があり、自分仕様で習い事から衣服まで『カスタマイズ』して消費することが共通している男たちのようだ。
○次世代のマーケティングは「オジさん学」?
これまでは定年を迎えた団塊オジさんが1070年代以降市場をリードしてきた。その後のオジさんたちは、新たな行動様式を持つ集団となるなら、ターゲットとなる業界は徹底した分析が必要かもしれない。