【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:伊スニーカー快走のワケ」から
2011/05/16
2011.5.5 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:伊スニーカー快走のワケ」から
「記号消費」の対象のシフトが消費を変える
コラムの著者 立教大学経営学部教授 高岡美佳氏によると、記号消費が従来の生産ロットが大きく、製品のライフサイクルの長いモノから、ロットが小さく、サイクルが短いモノにシフトしているという。
コラムで紹介されているイタリアの高級紳士靴メーカーの靴は決して安くない。だが男性雑誌に取り上げらた途端、ほぼ3倍のペースでうれているという。雑誌の載った商品の指名買い。この傾向は、靴だけに止まらず、紳士服、紳士用品にみられる傾向だという。つまり、かつては雑誌がファッションの参考書であった。ところが、最近は雑誌に掲載されたモノを取り置きまでして購入する高級品カタログとなっている。モノに付随する記号はブランドバックを持つことによるステータスであったが、今やそれが稀少価値で、特定の人々にだけ分かるオーセンティックな価値に変化しているという。
誰もが、高付加価値と認めることから、本物の分かる仲間が未知めるモノへシフトし始めている。