ビジネスへの応用

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:増えるクリーンルーム、無塵化が無人化へ?」から

2021.11.24   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:増えるクリーンルーム、無塵化が無人化へ?」から

クリーンルームの清浄度がどんどん上がる

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、日本企業の工場や研究設備でクリーンルームが製品の高性能化や品質保持のために増え続けているという。

◯最大の汚染源は人間であるという皮肉

 山﨑教授によると、日本企業のクルーンルームの清浄度はJISやISOの規格で半導体工場ではクラス3以上とされているが、粒径0.1マイクロメートル程度の粒子が空気1m3あたり1000個以内、クラス4でも1万個以内と規定されているという。医薬品やワクチンを製造する場所でも空気中の浮遊するダストや細菌などの数について同様の規定があるという。バイオクリーンルームと呼ばれる。

最近課題となっているのが、半導体工場の火災で、特殊な薬品やガス、毒性の強い液体などが使われているために単純な消火ではない点である。

クリーンルームでは、部屋内の空気は高性能のフィルターを通じてダストなどを除去し、さらに温度や湿度を調整して循環させている。壁の隙間などからダストが侵入しないように部屋内部の気圧を少し高く保持するという。密室構造である。火災の場合、室内の作業者や設置された火災検知器が火災の兆候となる煙やにおいを感知するのが遅れるおそれがある。消火や避難にも支障がでる。

また高い清浄度を保つにも課題がある。先端的なクリーンルームでは、存在するダストや細菌は作業者によって持ち込まれるものがほとんどだという。呼吸により空気とともに肺に取り込まれたダストは入口のエアーシャワーでは防げない。つまり無塵化を進めれば進めるほど、最大の汚染源である人間を除く無塵化や作業の省力化が必要となる。🥇🕛💻✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01🗻🌐


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:介護役より親友ロボット」から

2021.11.19   日経産業新聞の記事「SmartTimes:介護役より親友ロボット」から

高齢化社会にロボット技術は有用

コラムの著者 久米 信行氏(iU情報経営イノベーション専門職大学教授)は、近未来研究会仲間でのコロナ禍で普及する最先端ロボットについて教示を受け、GAFAMのマーケット市場に匹敵するビジネスが構築できるとの示唆に興奮したという。

○ 認知症対応にも介護ロボットは重要

 久米氏は、日本がクラウド、ビッグデータ、IoT、AIを活用するサイクルにロボットを組み込めば、GAFAMに匹敵するプラットフォームビジネスが構築できると聞き、高齢化先進国でもある日本での介護ロボットの可能性は高いと感じたという。

介護に対する考え方も横木淳平氏の著書「介護3.0」やNHK番組などで紹介されているように大きく進歩し、認知症などでは、人間がこれに対応するよりも疲れ知らずのAIロボットが意外にも向いているという。

外観も人間と同じ顔や触感にして、久米氏は自分の亡くなった親友に模してほしいという。残念ながら人間では、同じ話の繰り返したり、突然狂気じみた妄想を語ったりする認知症の人に付き合うのは苦労するだろう。しかし、親友ロボットはニコニコしながら手を握り、辛抱強く聴いてくれるし、相槌も打ってくれる。何よりも自分の好みを熟知しており、ひとつひとつに共感してくれるだろう。

また親友ロボットは外出の際に行き先の示唆などを好みどおりにしてくれる。手をひきながら、自分を冒険の旅に誘ってくえるだろう。📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:環境問題の対応待ったなし」から

2021.11.18   日経産業新聞の記事「眼光紙背:環境問題の対応待ったなし」から

岸田政権には長期戦略とともに機動的対応が必要

 コラムの著者は、先のコラムに引き続き、COP26のでの日本政府の具体的な政策について述べている。

○脱化石燃料と海洋汚染対策の両面が早急

 コラムの著者は、前回のコラムに引き続き、イギリスで11月13日に閉幕した第26回国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP26)で国連のグテレス事務局長が温暖化ガス排出抑制策の遅れに危機感を表明していると語っている。

未対策であれば、産業革命前より21世紀末の平均気温が2.7度も上昇する。化石燃料の使用をやめるか、人類が終わるかの選択だと強く訴えている。化石燃料の依存度が高い日本への批判が高まっている中で岸田文雄政権もこれを無視することはできない。

長期にわたる対策だけに積み重ねが重要だと言う。すでに巨大台風や豪雨、旱魃などが世界や日本各地で猛威を奮っている中で、日本近海では海水温の上昇による不漁や赤潮の被害が見られている。さらに、海洋プラスチック問題で海洋生物のみならず人類の生活も脅かしている。

まずは、化石燃料から再生可能エネルギーへシフトする具体的な展開であり、沖縄県の軽石問題と北海道の赤潮対策である。海洋汚染は国際協力が必須で主要国会議などを活用し、世界規模での対処が必要である。

岸田政権の経済政策でも、海洋国家日本の環境問題への対応が必要で、赤潮対策では科学技術を結集し、軽石除去などは予備費を使ってでも対処すべきであろう。💵💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇺🇸🇯🇵🇨🇳🇮🇳🇬🇧🇫🇷🇩🇪🇷🇺


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:モチベーションの落とし穴」から

2021.11.22   日経産業新聞の記事「SmartTimes:モチベーションの落とし穴」から

モチベーション自身はいつか消えるが自制心は筋肉のように強化できる

コラムの著者 スティーブン・ブライスタイン氏(レランザ社長)が組織改革に必要なものはモチベーションではなく、目標までの結果を出すまでの個々の自制心が重要であると説いている。

○ リーダーは社員が自ら自制心を磨ける環境をつくること

 ブライスタイン氏は、自らコンサルティングやコーチングを行う際に社員のモチベーションを上げて組織の変化をもたらすことができるかと尋ねられるという。回答は、焦点の当て方が違うという。モチベーションによって誰かに行動を起こさせることは可能ではあるが、そこから結果を出すところまでもっていくのはモチベーションではなく、自制心であると指摘している。

ブライスタイン氏がいう自制心とは、これからの生きていく先にある不安や不確かなことがあってもより良い将来を築くための態度を貫き通す個々人の強い意志を指す。

多くの組織改革で最初はモチベーションが高い人が意欲を見せるが、ブライスタイン氏のサポートを受け入れて成長を続けて目標を達成するのは強い自制心を持った人だと言う。

確かに企業を変えていく最初は、モチベーションによって始めることはできる。しかし、結果を出すまでは組織のサポートと個々人の自制心が不可欠であると指摘する。さらにモチベーション自体はいつか消えてしまうという。一方、自制心は筋肉のようなもので個々人が日常使うことで鍛えられるという。つまり自制心は自らが課すものである。リーダーは部下や社員の自制心を鍛える環境を整えることが重要である。📖💼💴🩺👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ブルーシートのバッグ、デザインで社会貢献」から 

2021.11,10 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ブルーシートのバッグ、デザインで社会貢献」から

日本のデザインが良質の商品を作るだけでなく社会貢献にも

 コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフックデザインアソシエーツ代表)が取り上げた商品は、一般社団法人「BRIDGE KUMAMOTO 」(熊本市)の使用済みブルーシートを利活用したバッグである

○2012年の熊本広域大水害、2016年の熊本地震の災害で利用されたブルーシートを原材料に

 栗坂氏が今回取り上げたバッグは、社会貢献を主体とする「ソーシャルデザイン」の一環であり、売上の一部を様々な被災地へ寄付するというものである。

国内ブルーシートは、80億円の市場規模で、災害時の家屋の補修や建築現場の保護、ハイキングの敷物など広い用途を持っているという。熊本県の被災地では屋根の漏れ止めや崩れた壁の保護などに使われてきた。当時は使用していたブルーシートは使い捨てとなり大量のゴミとなった。熊本県では再活用して新たな商品と仕事を生み出そうとしている。

同法人は熊本市にあるボランティア団体で、代表の佐藤かつあき氏は、誰も取り残さない社会の実現を目指している。佐藤氏自身が経営するデザイン事務所で使用済みの多くが洗えば再活用が可能であることに着目し、原材料のブルーシートに機能性とデザイン性に優れたバッグを発案して商品化したものである。

日本はデザインでの商品開発に定評があるが、商品をデザインすることを通じて社会に貢献する活動がさらに活発になることを願いたい。👜🏯📗🖥👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵