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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:ペロトン、ハードとサブスク融合」から 

2019.7.17 日経産業新聞の記事「トレンド語り:ペロトン、ハードとサブスク融合」から

体験型コンテンツによる満足度の高さと収益性の高さに注目

 コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂 ディレクター)は、ロンドン出張の際に話題の商材のショールームに立ち寄ったことから、その商品のビジネスモデルについて語っている。

○B2Cにおける高付加価値のモデルになるか

 話題の商材とは、ペロトンという。ペロトンはスポーツジムでよく見かける自転車型トレーニングマシンで、自社開発して個人に販売しているという。このハードウェアだけ販売するのなら、別段話題にもならない。しかし、このハードにインストラクターによる動画ストリーミングコンテンツを月極定額制で提供している点が特徴的である。

 ハンドル部分に少し大きめのタブレットがあり、インターネット経由で、ライブや録画でインストラクターによるセッションが配信されるというもの。ユーザーはインストラクターの掛け声に合わせてマシンをこぐ。エクササイズに合わせた音楽も配信される。また、ライブ配信などに遠隔にいる他のメンバーと一緒に楽しめる。

こうした体験型コンテンツで満足度が高く、それによる収益性の高さが注目されている。マシンは約20万円でコンテンツ配信も月額5千円程度で他のサブスクよりも高額である。

ペロトンにみるハードウェアとサブスクリプションの組み合わせはB2CビジネスにおけるIoTビジネスの1つの事例である。モノとネットの組み合わせで高い付加価値をだすモデルである。👕🏫🏢💡⚡️💻🌏happy01📂🇬🇧🚲🚴


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:カルピス、進化する100年ブランド」から 

2019.7.10  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:カルピス、進化する100年ブランド」から

絶えず消費者とのコミュニケーションで幅広い年代に適した商品を投入

コラムの著者 小林 仁氏(食品マーケティング研究所所長)が、アサヒ飲料の「カルピス」が誕生して今年7月で100年を迎えることからその背景について述べている。

○創業者三島海雲が4つの本質的価値

  カルピスの誕生は、創業者の三島氏が旅行先のモンゴルで体調を壊した時に遊牧民が作っていた「酸乳」を飲んで元気をとりもどしたことがきっかけとなった。乳酸菌発酵の力を実感した体験をヒントに「カルピス」を開発し、1919年7月7日に日本初の乳酸菌飲料として発売した。

多くの人にこの商品が愛されるのは、三島氏が定義した4つの本質的価値があるという;

  • おいしいこと
  • 滋養になること
  • 安心感があること
  • 経済的であること

であった。その後絶えず消費者とのコミュニケーションを怠らず、それらの声から幅広い世代に適した商品を投入し続けた。これが多くのファン層を作った。

今は、水で割って飲むコンク(濃縮)タイプと「カルピスウォーター」に代表されるストレートタイプがある。現在は後者が売り上げの主力であるという。コンクタイプは料理への応用を提案し老若男女に支持されている。ここ数年は大人用に開発された商品が好調である。2017年には機能性表示食品「カラダカルピス」は中高年の男性に支持を得ている。ますます、ブランドに磨きをかける同社である。🍼🍹🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:中国でFCV時代の足音」から

2019.7.11  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:中国でFCV時代の足音」から

電気自動車(EV)の生産から燃料電池自動車(FCV)にシフト

 6月下旬に東京国際フォーラムで開催された世界水素技術会議(WHTC2019)で最も多くの中国からの参加者が多いなか、経済産業省、環境省、東京都知事、衆議院議員などが環境・エネルギー戦略でイニシアチブをとることを示した。コラムの著者 内田 裕久氏(東海大学特別栄誉教授)は、その意義についてふれている。

◯関係行政トップと議員の参加で世界をリードする意思を世界に示す

 WHTC2019に参加したのは、中国(11%)、ドイツ(6%)、韓国(4%)、米国(4%)、チェコ(2.5%)で中国政府のEVの生産からFCVへの転換に応じた動きであるという。二酸化炭素排出量の割合でトップの中国がクリーンエネルギーにシフトすることは地球環境にとっても重要なことである。実際6月には世界最大のFCV用水素ステーションを上海で運営し始めたという。これは、日本の自動車産業にとっても大きな市場を望めるため、巨額の開発投資を行ってきた日本メーカーにとっては朗報であろう。🌾🔧💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🇯🇵🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:オーディオ産業の衰退」から

2019.7.4  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:オーディオ産業の衰退」から

かつては世界を席巻した日本製品

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、自らもオーディオファンとしてスピーカーメーカーのオンキョーが外資の傘下に入る要因について考察している。

◯外資に買われる日本の音響メーカー

 これまでも幾つかのオーディオ・メーカーが外資の傘下に入ったが、かつては世界を席巻したスピーカーメーカーも外国の資本に買われるという。やはり勢いを失ったのは、基本的に市場が縮小した、ニーズが減ったとみることになろう。現代の若者には、自室にスピーカーをおきオーディオアンプをつないで音楽に浸るといった生活ではなく、スマートフォンにヘッドフォンを接続して気楽にダウンロードやストリーミング配信の音楽を楽しむからかもしれない。

かつては、音楽のソースもアナログレコードとラジオ放送だけで、会議用として開発されたカセットテープをオーディオの主役にまで押し上げたのも日本のオーディオメーカーであったという。デジタル時代になっても、CDが登場し、ノイズの全く入らない音楽で人々を感動させた。その頃の欧米でのオーディオショップでは日本製品が一番目に立つ位置に置かれていたという。

同じ道をたどったのが日本の自動車メーカーであったが、排ガス対策や燃費の良さ、信頼性の高さで自動車技術は世界のトップレベルになった。しかし、オーディオの場合、視聴環境で客観的な評価が難しく、外国製を支持する評論家の意見などで判断されることになった。縮小気味の市場に、各メーカーは次々と新製品を投入し、じっくり熟成させる戦略を取らず、やがてはニーズに合わなくなってしまった。今度は、外資傘下で日本のオーディオ技術やブランドが逆輸入され評価されるかがキーとなる。🔈♬🎧🔧💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:伸ばすか、たたくか」から

2019.6.26   日経産業新聞の記事「眼光紙背:伸ばすか、たたくか」から

性善説で企業経営が成り立つか

 コラムの著者は、中小企業の第二創業でのセミナーで木村石鹸工業(大阪府八尾市)の4代目社長木村祥一郎氏の話から社内の意識改革について語っている。

◯自律性を重視し、権限委譲を推進

 木村氏はネット系企業を立ち上げた後、家業である同社の4代目社長に。悪化していた経営を立て直すため、天然素材にこだわった自社ブランド製品「SOMAKI(そまり)」を開発、液体石鹸で1200円以上するために社員は誰が買うのかと懐疑的であったが見事ヒットした。

製品開発と並行して木村氏が進めたのが社内の意識改革だったという。社員の自律性を尊重し権限委譲を進め、社員を「心配」することから「信頼」することに経営姿勢を変えたという。

性善説で企業経営が成り立つのか。社員の長所を誉めて伸ばす力が、短所を叱って直すよりも競争力を高める。また、企業は団体戦であるため、欠点があってもお互いカバーできる。また、この自律性は、競合他社から模倣されにくいという効用もあるという。さて、あなたの会社は規制でがんじがらめか性善説での経営姿勢であろうか?🌴🚿🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝🇯🇵