製品情報

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:支援ソフトで翻訳効率化」から

2016.1.19  日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:支援ソフトで翻訳効率化」から

情報の作成から品質の良い魅力ある文書の発信まで統合的に

コラムの筆者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)が語るには、最近市場のグローバル化に即して、物作りの変化が機器やサービスのマニュアルや関連する技術文書の英文化が必須になってきているという。

○ページ数の多い産業機械や建設機械、自動車分野では翻訳支援ソフトが有用

こういった分野はグローバル化が進み、さらに内容が多いことから翻訳効率化が課題という。翻訳支援ソフトのその一環で、TRADOSやTransitといった翻訳支援ソフトは、「翻訳メモリ」と呼ぶ訳文のデータベースをを使って一致した文章を活用しながら、機械語翻訳と併用して便利だという。最近はあいまい検索のオプションも強化し、よりスピーディーに作業が進められるという。

一方、翻訳の品質も、製品ブランドの価値を高めるために、マニュアルやウェブ、カタログなどを統一した表現、用語を使うことが重要になってきている。どのような表現を使うべきかを管理するツールやオプション機能も開発されているという。DITAは情報を部品化してマニュアルやウェブコンテンツを作成する仕組みとも翻訳支援ソフトは連携できるようになってきている。

用語集やルール集を整備して統一管理する企業はまだ少ない。今後は翻訳支援ソフトや管理ソフト、システムを活用して、情報の作成から品質の良い魅力ある文書の発信まで統一的に取り上げることが重要になるようだ。cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:欲張ったコンセプト3文字に」から

2016.1.12   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:欲張ったコンセプト3文字に」から

複数の意味を凝縮した日本語を活用

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、コクヨが幅広く毎年一般公募する「コクヨデザインアワード」の入選作である輪ゴム「和ごむ」のネーミングについて語っている。

○3つのコンセプトを凝縮したネーミング

岩永氏も最初「和ごむ」を「なごむ」とよんだそうだが、商品のサイトにあるWagomuから「わごむ」とよむようだという。しかし、このような混乱を狙ってか、パッケージには「フリガナ」もないという。
つまり、両方の「なごむ、わごむ」が狙いかもしれない。商品が訴求したい、「心なごむ、和風の、輪ゴム」を「和ごむ」に凝縮したネーミングだという。

日本語が持っている、1字で複数の意味を表すことを活用し、多重の芸ができるという。fastfoodfastfoodhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「デザインNOW:夜空のような空間演出」から

2015.12. 22  日経産業新聞の記事「デザインNOW:夜空のような空間演出」から

手軽に家庭で楽しめる星空

コ ラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、セガトイズのホームスターを取り上げ、星空の再現を家庭で出来る空間演出の小道具について語っている。

○都市生活では味得ない星空

冬は最も星座が華やかに見えるという。ただ、どこにどういった星座があったかを忘れて、なかなか星空を楽しむチャンスがない。都市では、夜間照明が強く、星座が鮮明に見えない。確かに、日本一のプラネタリウムを東京はお台場に日本科学未来館に設置しているが、遠方からアクセスも時間がかかることから、家庭でも手軽に星空といったわけにはいかない。

しかし、セガトイズの同製品は、光学式で室内に星座を投影することができる。機種にはバリエーションがあるが、四季の恒星を部屋の中で再現できる。

テレビやパソコンの画面で画像を見るのとは違って、室内そのものを夜空のように変えてしまう小道具だといえそうだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む;会員制ワインクラブ、映画専門チャンネルが参入」から

2015.12.18  日経産業新聞の記事「流行を読む;会員制ワインクラブ、映画専門チャンネルが参入」から

名画にインスパイアされたワイン、レシピ

コラムの著者 竹内 道氏(アークメディア社長)は、米国で人気になっている会員制ワインクラブについて語っている

○変わり種の参入者

今年10月から会員制のワインクラブをタイムワーナー系のクラシック映画専門チャンネル、ターナー・クラシック・ムービーズ(TCM)が参入したという。変わり種の参入者のようだが、TCMのファン層は、60から70年前の映画を創意工夫して編成、若者から壮年層まで広く名画ファンに親しまれている。そのTCMがワインを取り扱いのは、名画にインスパイアされたワイン専門家が、ワインと映画の組み合わせ提案企画を行っている。

会員には、3ヶ月ごとに世界中のワインメーカーから選ばれた合計12本の赤白ワインが届けられる。加入後初回限定の3本のワインが入会記念としてもつくという。(初回は79.99ドル、3ヶ月ごとに12本のワインで、一回の価格は149.95ドル)送付されるワインとともに、そのワインにあう名画、ワインの情報、おすすめの料理レシピまで送られる。また、特に気に入ったワインについてネットで知らせると、以後好みにあったワインを選んで送ってくれるという。

映画とワインという全く異種の商材をうまくペアリングして提供するこのビジネスモデルも興味深い。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:フェスウオッチ、ウェブで顧客の声、吸収」から 

2015.12.17   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:フェスウオッチ、ウェブで顧客の声、吸収」から

全員エンジニアで直接ニーズをネットで聴く

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、11月21日に発売した一般店頭販売を始めたソニー社内の「新規事業創出プログラム」から生まれた腕時計のマーケティングについてふれている。

○素材は電子ペーパーの技術を応用

文字盤とベルトの柄を電子ペーパーの技術を用いることで、24通りに変えられる腕時計である。国内生産で価格は税別2万7千5百円。同製品はファッションエンタテイメンツというプロジェクトチームの第1号の製品で、リーダが東京ゲームショウで、「ゲームもデジタルになり、他にデジタル化していない分野はないか」と考えたという。翌日東京ガールズコレクションをみて、電子ペーパーを紙ではなく、柄が変わる布地として捉え、ファッションアイテムを作ろうと思ったという。

ターゲットの30代から40代半ばの男性には好評で、クラウドファンディングで資金の支援を行い、ソニーのECサイトで受注販売を行った。結果から多くの意見やニーズを聞き、表参道や新宿の店舗で販売することになった。

面白いのはメンバーは全員エンジニアで、マーケティング担当はいない。直接顧客のニーズや生活スタイルをウェブ上での意見のやり取りでニーズを把握する方法である。すでに店頭では3回も品切れとなり、クリスマスシーズンで人気がでるのは間違いない状態だ。