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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:コーヒーカップと米大統領選」から

2016.11.2   日経産業新聞の記事「眼光紙背:コーヒーカップと米大統領選」から

米国ならではの世論調査

コラムの著者は、米国のような二大政党制では有効な世論調査で、しかも的中率が高いことで知られているコーヒーカップによる調査について語っている。

◯共和党支持は象のマークの赤カップ、民主党支持はロバのマークの青カップを店頭で選択

8日の投票まで下馬評は、共和党のトランプ氏と民主党のクリントン氏が拮抗し、お互い中傷合戦で政策論議がなされないままで予想が難しいとされている。

その中で2000年の大統領選挙以降、当選者を的中させている世論調査があるという。

その調査とは米セブンイレブンの店頭でできたてのコーヒーを買う場合、

  • 共和党支持:象のマークの赤いカップ
  • 民主党支持:ロバのマークの青いカップ

を選ぶ。集計は毎日更新され、何度も同一人物がコーヒーを飲めるから正式な数字ではないが、興味深い結果になるという。最近は、これ以外のカップ、スピークアップ(もっと言いたい)といった3つ目のカップもあるようだ。意外に、二人の候補の支持率よりも大きいことが気になるという。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:頭を柔らかく、少しのことで世の中変わる」から

2016.11.1  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:頭を柔らかく、少しのことで世の中変わる」から

厳しい世の中で生き抜く知恵

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、飛行機やカップヌードルを事例に、発想の転換が勝機を生むことについて触れている

◯頭の固い惰性思考からの脱却

和田教授は、1903年のライト兄弟が初飛行に成功した飛行機の歴史を紐解くことから始めている。

飛行機は当初木製で、やがて軽くて強いアルミニウムやもっと軽量な合金ジュラルミンで作られるようになった。全金属製はドイツのユンカーズであるが、鋼鉄製で重く実用には至らなかった。日本も戦前の日本軍爆撃機に、どこまでも金属化することをおこない、几帳面だが融通が利かない惰性思考に陥った。

一方、英国人の発想は柔軟で現実的であった。エンジンやプロペラなどを除いて、木製で通した。日本では時代遅れと揶揄されそうだが、不見識だと和田教授は指摘している。木製のものを正確に製作する家具などの技術が利用でき、大量に生産でき、さらにレーダーに察知されにくいという利点もあった。また、表面を滑らかにできたので空気抵抗も金属製のものよりも優れていた。

カップヌードルも安藤百福氏が瞬間油熱乾燥法として特許を取得し、発明した。それが米国で受けたのは、発想の転換だという。

パンやハンバーガーなどには馴染みはあるが、麺には馴染みがない米国人に対して、当時の安藤氏は発想を転換した。麺ではなく、「具たくさんのインスタントスープ」として売り出した。スープなら米国人にとってもポピュラーで、これがヒットにつながった。

多くは、少しの発想の転換で進められるものばかりである。頭を柔らかくして進めたいものである。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:SIMフリースマホ、カード2枚活用広がる」から

2016.10.31   日経産業新聞の記事「拡大鏡:SIMフリースマホ、カード2枚活用広がる」から

高機能のSIMフリースマホの登場

コラムの筆者 田中 雄二氏(ITジャーナリスト)は、これまでの低価格で低機能のSIMフリースマホではなく、カード2枚を利活用できるものがあると紹介している。

○デュアルスタンバイ

注目を浴びているのは、この「デュアルスタンバイ」と呼ばれる機能で、1台で2回線の携帯電話とインターネットアクセスが可能で、切り替えも簡単だというSIMフリースマホが人気があるという。

SIMカードは、電話番号などの情報が記録されている。SIMフリーのスマホでは複数の通信サービスに対応でき、自分に適したサービスを選択できるのが特徴である。大手の通信キャリアではなく、MVMOで「格安スマホ」を利用できる。

もっとも、これまでのSIMフリースマホでは、格安SIMと組み合わせ販売されることが多く、機能も低かった。ところが、現在は使い勝手のよく、多種多様な機能をもった「ハイエンド」のSIMフリースマホも出回り始めた。

その中で特に注目されるのは、デュアルスタンバイ機能つきで2枚のSIMカードを同時に待つ受けで使うことができる。この機能を使えば、仕事用と個人用の2台のスマホを持ち歩いているものを1台にまとめてもてることになる。場合に応じて切り替えられる。また音声通話とデータ通信をそれぞれ別のSIMカードで行い、もっとも低料金な組み合わせを選ぶといったことも可能であるという。しかも、日本の携帯電話網の3Gと4Gの両方にも対応できる。

今後、ますます、通信の利用がそれぞれの生活との関わりで選択される時代となるだろう。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:修理のお作法」から

2016.10.27   日経産業新聞の記事「眼光紙背:修理のお作法」から

メーカーにとって、保守/修理/メンテナンスは単なるコストではない

コラムの著者は、他山の石として韓国の液晶テレビが世界市場を席巻していた頃の故障対応の話を出し、改良と進歩の引き金について語っている。

◯修理品の取り替えだけではノウハウ/フィードバックは得られない

一頃、絶好調であった韓国メーカーは、顧客からの故障の電話があると、故障品を引き取ってあっさりと上級モデルを置いて帰ったという。確かに、修理のためのエンジニアを教育し、派遣し、仕組みを立ち上げるコストを考えれば、製品知識が無くても交換の方が安い。

しかし、故障原因の調査や設計時の不具合などの根本要因に対する取り組みをしないことは結果的に技術力を落とし、改良と進歩が遅れ競争に破れることになる。

メーカーにとって修理のプロセスは、コスト削減の単純な対象ではなく、新製品を生むきっかけやニーズを汲み取る期会である。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: サードウエーブコーヒー、おしゃれな世界、若者魅了」から

2016.10.25   日経産業新聞の記事「風向計: サードウエーブコーヒー、おしゃれな世界、若者魅了」から

みんなで美味しいコーヒーを飲みましょうという同好会的な雰囲気

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、米西海岸発祥の「サードウエーブコーヒー」の人気の秘密について語っている。

◯ワインように生産国や生産地がわかるコーヒー豆をあつかい、焙煎やドリップにこだわる

昨年2月に日本に上陸したブルーボトルコーヒーがブームの火付け役。サードウエーブコーヒーショップとは店内には焙煎機があって焙煎士やバリスタのいるこだわりの豆を扱うコーヒーショップである。本格的であるのはもちろん、これまでコーヒーになじみななかった若年層も魅了しているという。

写真投稿SNSであるインスタグラムを意識した店内の雰囲気やラテアートなど、おしゃれな世界観が若者にはまり、SNSで知識やネタを仲間と共有し、共感を拡げているという。

みんなで、美味しいコーヒーを飲みましょう、という同好会のイメージだという。ここに人気の秘密がありそうだ。camerahappy01