スポーツ

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:新国立競技場のデザイン」から

2013.10.14  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:新国立競技場のデザイン」から

SNSでの討議がリアルを動かす

コラムの著者山本 直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)は、ソーシャルメディアでの議論が実際の都市のあり方について語られたことに注目している。

○問題のデザイン

東京五輪開催の決定後、会場などの完成予想図が報じられた。特に注目を浴びたのは、昨年11月国際デザイン・コンクールで最優秀賞に選ばれた、ザハ・ハディッド氏の新国立競技場のデザインである。

問題となっているのは、新デザイン案が、周囲の景観に比べてジャンボで違和感があるという点だ。指摘したのは、日本の建築界の重鎮 槇文彦氏で、開催決定前にJIA MAGAZINE(建築専門誌)に同氏が、都市における巨大建築の在り方について問題提起したところである。

○広がるSNSでの論議

興味深いのは、この問題提起が、SNSで徐々に話題になり、ついに、リアルの世界でシンポジウム開催にまで至ったところである。同シンポジウムは10月11日に槇氏を含めた専門家で詳細が論議されるという。

ネット上で論議された内容が現実(リアル)で更に討議を生むといった現象は、今後の大勢が関わる都市の設計や在り方を考えるモデルになると、山本氏は指摘する。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:エクストリーム出社、早朝にユニーク活動」から

2013.9.11    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:エクストリーム出社、早朝にユニーク活動」から

朝活も進化

コラムの著者 粟飯原理咲氏(アイランド代表取締役)は、過激を意味する「エクストリーム」に出社という変わった組合せから最近人気の朝活の進化形について解説している。

○エクストリーム出社とは

ブームの仕掛け人である「日本エクストリーム出社協会」の代表 天谷窓大さんによると、エクストリーム出社とは、

「早朝から観光、海水浴、登山などの活動をこなした後、定刻までに出社するエクストリームスポーツ」

を意味するのだそうだ。

○エクストリーム出社の内容

さて、その早朝のアクティビティ(活動)を見ると、

  • 箱根で露天風呂を満喫してから、グリーン車に乗って駅弁を食べながら出社
  • 吉田松陰にまつわる史跡を巡ってから出社
  • 午前2時ごろにレンタカーを借りて、山中湖に行き、朝の富士山を写真に撮影。レンタカーを横浜に乗り捨て、出社

など、正に過激朝活出社である。これらの活動は、天谷氏が今年8月に立ち上げ、1カ月足らずに参加表明が相次ぎ、9月2日から6日まで開催した「エクストリーム出社大会」に半日で約200人のエントリーがあった内容である。参加の中心は、都内・近郊の20歳代後半~30歳代後半のビジネスパーソン、クリエーターだという。反響は、すでに朝活としてやっていた仲間が集まった感だという。

参加者の都内勤務の40歳代の男性会社員は、数年前から朝活の楽しさに目覚め、「何か楽しいことをやると、1日楽しい気分が続いてテンションを保てる」と利点を語っている。

さて、今後どんなエクストリーム出社がでるか。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:高齢者向けヘルスクラブ、心身刺激の場、米で注目」から

2013.8.7    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:高齢者向けヘルスクラブ、心身刺激の場、米で注目」から

米国のベビーブーマー以上が支持

コラムの著者 竹内道氏(アークメディア社長)は、米国のベビーブーマー(1946年~1964年生まれ、現在49~67歳)が病気予防のために注目する健康産業について語っている。

○高齢ベビーブーマーの経済力

全米人口の26%を占め、購買意欲も高いこの層は、最大の関心事として健康を挙げている。

そのために年々ヘルスクラブの利用率は増加しており、50歳以上を対象とした専門ヘルスクラブが人気を集めているという。

○シニアヘルスクラブのパイオニア『Nifty after Nifty』

こう言ったヘルスクラブでも草分け的な同施設。2006年にカリフォルニア州ウイッターで第1号店を開設。ベテラン医師のシェルドン・ジンバーグ博士が始めた。現在全米42か所、50歳から95歳までの会員がいる。

入会すると、シニア向けの専門カウンセリングで個人の身体状況に応じたプログラムが組まれる。運動機器も年齢に適したものが採用されており、トレーナーは常時、利用状況を把握している。脳の活性化を促すブレインエアロビクスや自動車運転に必要な運動能力を低下させないシミュレーションプログラムもあるという。自分に合ったペースで、定期的に体を動かしたいというベビーブーマーやシニアにとって、このようなヘルスクラブは心身の刺激になると竹内氏は語っている。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:インド版『巨人の星』」から

2013.8.8  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:インド版『巨人の星』」から

SPOKONを世界共通語に

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、ニコニコ動画で8月1日からインド版『巨人の星』というべき『スーラジ ザ・ライジングスター』の配信開始の裏話を語る。

○立ち上げ人は東京五輪世代

三浦教授によると、このプロジェクトの立ち上げ人は、博報堂の宇都宮毅氏で、本人の命名による東京五輪世代(1964年生まれ)の思いが込められているという。

高度経済成長期、絶大な人気を誇った「巨人の星」。スポーツ根性もの、所謂スポコンものである。それが経済成長を続けるインドでは、当時の日本人が『頑張れば、よりよい生活を手に入れられる』という魂が理解されると宇都宮氏は考えたという。

プロジェクトはスポンサー不在で頓挫しかけたが、やはり東京五輪世代のANA(全日本空輸)の杉野健治氏の援軍で一気に実現への方向性がでたという。その後、劇中に乗用車や旅客機、小道具にスポンサーの企業ロゴを登場させる手法でインド進出企業を引き付け、ANA以外にもコクヨ、日清食品、スズキなどのスポンサーがついた。

○文化の壁

しかし、野球そのままでは受け入れられず、クリケットに変えた、その他、主人公の父がちゃぶ台をひっくり返すシーンも、食べ物を粗末にしてはならないということから、コップの水をひっくり返すことでおきかえたという。おなじみの大リーグボール養成ギブスも虐待を想起しないように、自転車のゴムチューブに置き換えた。

まさにグローバルマーケティングとして、標準化と現地化を押し進めた。SPOKONを世界共通語に仕様と宇都宮氏は進めているという。日本のコンテンツ産業の海外進出である。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:寄付募集サイト」から

2013.5.23   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:寄付募集サイト」から

ダイエットやマラソン参加が社会貢献に?

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)が、個人の目標が全体の目標につながることを企業は利用しているが、今回は社会への貢献について「寄付」の仕組みについて注目している。

○英国生まれ寄付募集サイト「ジャスト・ギビング」

このサイトは2010年に日本での活動開始。一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパンが運営者。(▶参考

寄付の仕組みはこうだ。 支援する団体などへの寄付を募るために、呼びかけ人が何らかの目標(チャレンジ)を設定して、挑戦する。その趣旨に賛同した人が任意の額を寄付するというものである。チャレンジの内容や応援のコメント、寄付先や金額もサイトで公開される。

英国では有名なロンドンマラソン。そこで、走ることで寄付を集める「チャリティーマラソン」でジャスト・ギビングが提携し、昨年は67億円の寄付が集まったという。著名なマラソン大会では市民ランナーの枠は狭い。それとは別にチャリティーマラソンランナーとしてならほぼ確実に参加できることから人気がではじめ、応援する多くの知人も含めて社会貢献できる。

○チャレンジは個人ベースでよい

ダイエットや禁煙と言った個人的なチャレンジでも十分で、知人からの寄付を集めて、その寄付や経験が社会全体に広がっていくという。

日本でもようやく自然と寄付する文化が芽生え始めている。応援でチャレンジすることの意義も個人から社会へと広がろうとしている。happy01