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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:スマホ、差別化に自社の部材」から

 2017.7.24  日経産業新聞の記事「拡大鏡:スマホ、差別化に自社の部材」から

デザインや機能の差異は少ないための差別化の要素

コラムの筆者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、大画面化での競争が一巡したスマートフォンの進化は次なる差別化として自社の技術分野で勝負しようとしていることについて触れている。
◯自社の持つ部材で差別化

大画面による競争激化で次なる差別化が難しいスマートフォンでは、デザインや機能での差別化も難しい状況だと、石川氏は語る。本体の大部分を画面が占めることでデザインの制約が出てくる上に、チップセットもクアルコムのスナップドラゴン、OSも同じ機能のアンドロイドとなるからである。

そこで各社自社の強みの分野での部材を搭載することで差別化しようとしてきた。サムスン電子であれば、有機ELディスプレイであり、ソニーであればカメラセンサーである。

石川氏は、ここでシャープの「アクオスR」を取り上げ、液晶の差異が結構操作性を左右しているという。同社の「ハイスピードIGZO」は、表示の動きが滑らかで、ウェブの閲覧などでスクロールするときも日々に吸い付くような感覚で操作できるという。流れる文字もぼやけずにハッキリと読むことができるという。また防水機能も便利で入浴しながら水滴が付いていても操作できる。またカメラ機能も、SNSを意識して広角や接写など幅広いシーンで活用できるという。

地味だが質実剛健な作りになっていると、同社の製品に石川氏は好感をもっている。📳⚡️💡🏠🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:プロ経営者、三度目の正直」から

2017.7.20   日経産業新聞の記事「眼光紙背:プロ経営者、三度目の正直」から

プロ経営者への試練

コラムの著者は、ローソン前会長の玉塚元一氏について語り、日本でのプロ経営者への試練について語っている。

◯ホームランよりもヒットでコツコツ稼ぐ手法は風当たりが厳しい

 

玉塚氏が今度東証1部上場のソフト検査会社、ハーツユナイテッドグループの社長に就任した。同氏は体育会系の慶応ボーイで、「下で支えるナンバー2としては最高」と知人は語ったという。

だが、トップの座ではお坊ちゃん的なお人好しが仇になり、ファーストリテイリングではカリスマ経営者の柳井正の後継についたもののわずか3年で退任。徐々にコツコツ進む方針は柳井氏は遅いと見られたようである。

ローソン時代は、ライバルとは異なった戦略をとったが、店舗数で業界3位に転落、筆頭株主の三菱商事が株式公開買い付けでローソンを子会社化する契機を作ってしまったという。

単打をコツコツ積み重ねる玉塚氏の手法は、どうも獰猛な株主には物足らないと映ったようだ。今回の社長就任ではホームランも必要かもしれない。⚾️🏉🏪💡🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:AIとの協働いつまで」から

2017.7.21   日経産業新聞の記事「眼光紙背:AIとの協働いつまで」から

SFの時代が終わった時

コラムの著者は、最近の囲碁対戦や工場での人間と機械の「協働」の話題で、AIの広がりに危惧を抱いている。

◯設計・開発もAIが

大手自動車会社の幹部に10年以上も前にロボットが話題になったとき、いずれ開発も設計もロボットがおこなうだろうと真顔で答えたという。そんなSF的な時代はある時期までは笑い話かもしれない。

しかし、多くの研究者や経営者、VBは、必ずしもSFとはおもわず、囲碁対戦の事実や人間と人の協働環境を考えると、いずれ人間は資源を浪費し地球を破壊していると結論付けられるかもしれない。となったとき、協働とはそのときどうなっているだろうか?どうも、環境自身が協働状況にならないかもしれない。🚜💡🏢🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物理計測、未知の世界知るための基本」から

2017.7.21   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物理計測、未知の世界知るための基本」から

後世へのデータベースづくり

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、サイエンスにおける物理計測の意義について語っている。

◯一気に欧米に抜かれた先端研究

 和田教授は、ヒトゲノム解析でコンピューターによる情報科学処理が不可欠でその基本になったのは物理計測であったという。ゲノム解析だけでなく、多くのサイエンスは、森羅万象が発信する情報を一生懸命に受信して、宇宙、物質、生命に対する理解を深めている。受信は後々の解析のために定量的、それも極めて高精度でなければならない。その結果データベースが作られる。この行為で後世の研究者は誰でも利用でき、その応用の可能性は無限に広がる。それができるものが物理計測である。

研究の陣頭に立った和田教授は当時日本は欧米の5年の先に位置付けで、高速なコンピューター処理での研究に焦点を合わせていた。だが欧米もその重要性に気づくや、一気に攻勢にでて、追い抜いた。

計測の目的が理解されない間に抜かれた点も悔しい結果であったという。🔎💻💡🏢🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:モイストキャッチアルミPTPシート、製薬の技術革新、下支え」から 

2017.7.20    日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:モイストキャッチアルミPTPシート、製薬の技術革新、下支え」から

これまでの創薬時の制限を解放

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、共同印刷が開発した乾燥状態で内容物を保存できる包装材「モイストキャッチアルミPTPシート」について触れ、1つの製品がたの業界のイノベーションを促すことについて語っている。

○試行錯誤の果てに完成

 聞きなれない製品名だが、水や光に弱い医薬品などの包装材として海外では主流で、国内でも大手や外資系医薬品メーカーを中心に採用が進んでいるという。

共同印刷では2004年から湿気などを吸収する樹脂フィルム、モイストキャッチを開発、医薬品や電子部品向けに供給を続ける中で包装材そのものに吸湿機能を持たせるニーズに気付いたという。それ以来同社は、アルミという伸び率の低い素材と高い樹脂をうまく貼り合わせる試行錯誤を行い、吸湿機能と成形性を兼ね備えた同製品を開発した。その後この特質を製薬メーカーが評価し出荷を開始しているという。

さらに、競争激化の新薬開発で、この製品は、これまで水や光に弱いとされていた素材も新薬に結びつける下支えとなってきている。創薬のイノベーションが別のイノベーションで下支えするという画期的なことになりそうだ。💊⚡️💡🌍happy01