【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:モイストキャッチアルミPTPシート、製薬の技術革新、下支え」から
2017/07/22
2017.7.20 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:モイストキャッチアルミPTPシート、製薬の技術革新、下支え」から
これまでの創薬時の制限を解放
コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は、共同印刷が開発した乾燥状態で内容物を保存できる包装材「モイストキャッチアルミPTPシート」について触れ、1つの製品がたの業界のイノベーションを促すことについて語っている。
○試行錯誤の果てに完成
聞きなれない製品名だが、水や光に弱い医薬品などの包装材として海外では主流で、国内でも大手や外資系医薬品メーカーを中心に採用が進んでいるという。
共同印刷では2004年から湿気などを吸収する樹脂フィルム、モイストキャッチを開発、医薬品や電子部品向けに供給を続ける中で包装材そのものに吸湿機能を持たせるニーズに気付いたという。それ以来同社は、アルミという伸び率の低い素材と高い樹脂をうまく貼り合わせる試行錯誤を行い、吸湿機能と成形性を兼ね備えた同製品を開発した。その後この特質を製薬メーカーが評価し出荷を開始しているという。
さらに、競争激化の新薬開発で、この製品は、これまで水や光に弱いとされていた素材も新薬に結びつける下支えとなってきている。創薬のイノベーションが別のイノベーションで下支えするという画期的なことになりそうだ。💊⚡️💡🌍
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