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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:ターゲティング、ネットの批判呼ぶリスク」から 

2017.6.22   日経産業新聞の記事「横山斉理の目:ターゲティング、ネットの批判呼ぶリスク」から

集団分類を差別とみられるリスク

コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、マーケティングで同質ニーズをもつ集団ごとに細分化(セグメンテーション)した上で選択し、その集団のニーズを満たす製品やサービスを選ぶ行為が、ネット社会でブランドの毀損のリスクを孕むという点について語っている。

○マーケティングの基本に潜むリスク

 

セグメンテーションによる分類が顧客や社会にとって企業のもつ評価と異なる場合、差別感や社会的な批判を生むことについて横山教授は語っている。

企業にとっては顧客集団への価値提供は顧客満足度をあげ、他社との差別化を行える常套手段ではあるが、社会的な問題を生じる可能性もあるという。

例えば、あるファッションブランドは、ファッショナブルな若者のために痩せ型の手足が長い人に合わせたデザインの服を提供した。それを大々的にアピールしたが、大きな批判を受けた。

またある企業では、就職活動で自社の求める人材と効率よく接触するために、入学難易度を軸に大学生をセグメンテーションし、所属するグループごとに説明会や選考を実施する「学歴フィルター」を設け、ネット社会で絶えず批判の的となった。

セグメンテーション自体は企業にとって合理的な活動であるが、社会的に問題視され話題になれば、企業の評判やブランドの価値を落とすことになりかねないという。

ではそのセグメンテーションが良くて、どれが悪いのかは、実は区分が不明確で、社会の評価に依存するという。会員制クラブや学割制度が批判をあびたということはない。

マーケティングには必要なセグメンテーションではあるが、たった一人の消費者の声がネット社会では拡大するリスクを忘れてはならないという。💡⚡️🏢🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:英米の研究者を救えるか」から

2017.6.21    日経産業新聞の記事「眼光紙背:英米の研究者を救えるか」から

軒並みの研究予算の削減

現代の科学技術の発展に必要な貢献を行ってきた英国と米国がともに政治情勢によってその研究予算の削減の影響が危ぶまれている。コラムの著者は、日本からも支援ができないかを自問している。

◯減るポストに若手研究者は受難

 現代社会の科学技術に多大な貢献をしてきた米英両国の研究者が受難の時代を迎えているという。

 

日本の研究者もこれに何か支援はできないかとやきもきやきもきしている。

英国の研究大学は、ブレグジットによってEUから研究予算が降りてこなくなる事態を恐れているのである。また米国ではトランプ大統領が科学技術予算を削減する方針を示し、2018年以降様々な研究が影響を受けるという。

いずれも、研究機関のポストを掴もうと博士号を取得して腕を磨く若い研究者には打撃が大きい。継続しているプロジェクトでも予算削減となれば真っ先に解雇されるからである。

だが、米英の研究に無関係でない日本では、これらの研究者の受け入れや一時雇用を進める動きはないようだという。💡📖🇺🇸🇬🇧🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:研究の『積極』と『消極』、情報引き出す2つの姿勢」から

2017.6.20   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:研究の『積極』と『消極』、情報引き出す2つの姿勢」から

物事から情報を取り出す2つの方法

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、科学者がとる研究対象から出来るだけ多くの情報を得る方法について語っている。

◯受動・消極的と能動・積極的な姿勢

 この2つの方法は実に有用で、多くの科学や日常生活にも応用されているという。

【受動・消極的な姿勢な事例】対象をじっとみる

  • 生態観察
  • 人間ドックでの血液検査やレントゲン撮影
  • 戦略的な偵察

【能動・積極的な姿勢な事例】相手の働きかけて、その反応を見る、刺激応答観察

  • 定量的なデータをとるための天体観測
  • ブドウ糖を飲ませて血糖値の変化を観察
  • 階段の上り下りをさせて心電図の変化を観察
  • 物性では、局所的な急加熱による前後の観察
  • 学校での試験や企業の入社試験:問題に対する脳の反応をみる

と考えると、まずは内部や外部の変化をみる受動・消極的な姿勢と、時には、外部から刺激を与えて、内部で起こる変化を観察することで、物事の情報をえるものだ。💡💻🏢🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:山中氏、2度目のノーベル賞狙う?」から

2017.6.20    日経産業新聞の記事「眼光紙背:山中氏、2度目のノーベル賞狙う?」から

現場復帰への期待

コラムの著者は、多少期待を込めてなのか、京都大学iPS細胞研究所(京都市、山中伸弥所長)の増床完成を期に、所長の職務から現場復帰を切望する内外の声について語っている。

◯まだ残る基礎研究への期待

 

同研究所の第3研究棟が5月下旬竣工した。iPS細胞をあらかじめ作成してすぐに治療に使えるように保存する施設「iPS細胞ストック」をもつという。ヒトのiPS細胞が誕生してから今年で10年。研究から治療へと展開することになる。

iPS細胞は医療への応用に進むが、未だ解明されていない課題があるという。例えば、

  • なぜ分化を終えたはずの体細胞が未分化の幹細胞に戻るのか
  • がん細胞との関係は
  • 免疫による拒否反応は本当に起きないのか

といった課題である。いずれも、基礎研究をしっかり行い、真理探究すべきところだという。

所長の山中伸弥氏は、周囲に最近「ノーベル賞が取れるような研究がしたい」と現場復帰を望んでいるという。所長職に埋もれず、現場復帰を望む内外の声も大きいという。💡📖💊🌍😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:ユーロショップ、目を引く照明デザイン」から

 2017.6.19   日経産業新聞の記事「拡大鏡:ユーロショップ、目を引く照明デザイン」から

日米展示場共催による店舗関係の展示

コラムの筆者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、日本の幕張メッセ、ドイツのデュセルドルフで同時開催された、ジャパン・ショップと、ユーロショップの様子を伝えている。

◯商品ごとに照明、照明デザインを変える

この展示会は、柏木氏によると日欧で世界最大規模の店舗設備・素材の展示会で、3日間でユーロショップの方は、11万3000人の来場者、138か国から訪れた。

とても一日で回れる規模ではなく、柏木氏がその中で注目しているのが照明器具や照明そのものである。商材が、食品、ブティックの衣料や小物、巨大マーケットの照明など無数のデザインとバリエーションがあったという。

 次回はオリンピック・パラリンピックの開催年でさらに訪日効果で盛り上がると柏木氏は予測している。💻⚡️💡🇩🇪🇯🇵🌍happy01