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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:仮想通貨で体験施設、新しい遊び創造」から 

2015.7.30   日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:仮想通貨で体験施設、新しい遊び創造」から

全力で遊びきってもらうことが目的

 子ども向けの仮想通貨を使った体験遊戯施設としてナムコがオープンした「キルメスタウン」(東急モールズデベロップメント、港北東急S.C.(横浜市都筑区))を17日に開場した。この施設のマーケティング戦略について、コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)は語っている。

○200近い娯楽施設をもつナムコの新規事業

日本生産性本部の調査によると、2014年ゲームセンターなどの市場規模は4240億円と前年比4.3%減と2007年をピークに減少が止まっていない。この業界大手のナムコは既存のアミューズメント施設の活性化が課題となっている。

既存顧客にはさらに来訪を促し、新しい遊びや新しい価値を提供しなければならないと新規事業にも力が入る。今回は、先行する「キッザニア」とは異なり、仮想通貨を増やすことに焦点を当てるのではなく、子どもたちに全力で遊んでもらうことに価値を置いているという。むしろ、こどもだけでなく親子で楽しめる形態を重視した。

さて、ゲームとはことなる体験型娯楽の挑戦の結果が気になるところである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ご褒美の正しいあり方」から

2015. 7.29   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ご褒美の正しいあり方」から

結果よりもインプット時に重要

コラムの著者 は、教育経済学者の中室牧子氏の著書「『学力』の経済学」の中の実験データを使って「ご褒美で釣ってはいけないのかどうか」などについて語っている。

○子育ての親の悩みや企業の人材育成にも関連

教育界にはご褒美で釣ってはいけないという考え方が多いとされてきたが、中室氏の実験データを分析すると、意外にも「釣ってもよい」という見解に達したという。しかし、問題はご褒美の出し方であるという。

「ご褒美は『テストの点数』などのアウトプットではなく、『本を読む』『宿題をする』などのインプットに対して与えるべきだ」

という。ご褒美は結果よりも、学力を身につける上で大切な習慣や態度に出した方が成績が上がった。

企業の人事でも昇給や昇進があるが、経営者はやる気を引き出そうと工夫を凝らしている。結果だけを求めると、うまくいくどころか組織が歪むという。結果=成績となり数字ばかり追い求め、要求に答えたとしても、次に「頑張ろう」という気持ちが起こらないのではご褒美の意味がないだろう。presenthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:脈絡なき経営が不正生む」から

2015. 7.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:脈絡なき経営が不正生む」から

事業ポートフォリオの脈絡がない

コラムの著者 は、粉飾決算問題で揺れる東芝と業績が厳しいソニーを例にとり、事業ポートフォリオの脈絡がない、つまりビジョンがない経営に警鐘をならしている。

○2社のビジョンは

東芝は今回の問題の以前から気になっっていることがあったとコラムの著者が語っている。近年の東芝の2本柱は半導体のフラッシュメモリーと米ウェスティングハウス社買収で強化した原子力発電事業である。どうしてこの無関係とも思える事業なのか、そこに全社的なビジョンはあるのかといった疑問である。

一方、ソニーも金融や映画・音楽、ゲームなどポートフォリオは多彩であるが、ソニー全体で何を目指そうとしているのかよくわからないというのも事実である。業績は回復基調であるが、業績管理の仕組みが整ってきただけで経営の筋が通ったとは思えないという。

脈絡のない事業を資本の力で束ねるコングロマリット経営は急速に時代遅れとなっており、元祖コングロマリットともいえる米GEも金融部門を手放し、ネットを駆使した「21世紀型の製造業」を目指すという。

ビジョンなき会社はいきおい数字いじりに精をだすと、コラムの著者は手厳しい。buildingdownwardrighthappy01