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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:科学者と技術者の呼称、息づく現代への教訓」から

2014.1.31  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:科学者と技術者の呼称、息づく現代への教訓」から

欧州の歴史から

コラムの著者 志村幸雄氏(技術評論家)は、研究者(サイエンティスト)と技術者(エンジニア)の名称について言及している。

○呼称は特定の時代に出現したものでない

科学者の登場は、欧州の大学に起源をもち、研究活動の制度化、それに伴う近代科学の誕生に伴っているという。これによって、17世紀にはガリレオやニュートンのような大科学者が出現。彼らは、サイエンティストと呼ばれることになく、ナチュラルフィロソファー(自然哲学者)と呼ばれたという。これに対してサイエンティストと呼ばれるのは19世紀後半からだという。

英ケンブリッジ大学で副学長などを務めたウィルアム・ヒューエルが自著で初めて「サイエンティスト」の用語を使った。

技術者の名称の起源は、産業革命ではなく、ルネサンス以後の欧州で軍需増強での軍事技術者「インゲニアートル」だという。レオナルド・ダ・ヴィンチもその一人だったという。この用語は、英語のエンジニアの語源になったという。

当時も今も科学技術を説く人たちの意気込みが感じられるという。happy01thunder


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パテントNOW:新タイプの商標、企業も準備を」から

 2014.1.28   日経産業新聞の記事「パテントNOW:新タイプの商標、企業も準備を」から

防御だけが特許の戦略ではない

コラムの著者 橋本 虎之助氏(経営コンサルタント・弁理士)は、欧米の商標登録の対象が拡張について語っている。

○各国での新タイプ商標の保護情報

表は、コラムにある産業構造審議会資料で、◎保護あり、×保護なし、△過去に例はあるが、現在は新規登録なし をそれぞれ意味する。

Table

商品やサービスを他者と区別するために商標は用いられるが、知的財産権に関する特許や商標は国や地域によって制度・運用が異なる。

米国では、「文字」、「図形」、「記号」等に加え、上記も対象に登録できるという。一方日本では、「文字」「図形」、「記号」、「立体的形状」やこれらの組み合わせが対象である。「ホログラム」「輪郭のない色彩」「位置」「音」などは登録できない。

  • 動き:図形などが時間によって変化して見えるもの
  • ホログラム:角度によって変化して見える図形など
  • 輪郭のない色彩:図形などと組み合わせたものではなく、色彩だけのもの
  • 位置:図形などの標章とその配置によって構成されるもの

などで、差異がある。この表の出所である産業構造審議会の知的財産分科会が「新しいタイプの商標の保護等のための商標制度の在り方について」での報告によると、「動き」、「ホログラム」、「輪郭のない色彩」、「位置」、「音」については新たな保護対象に、「におい」などは更なる検討が必要としたようだ。

これを受けて特許庁は商標の対象拡大に向けた商標法の改正の準備をすすめている。登録する企業や団体もブランド戦略として、海外の登録状況や対象の有無の確認等の作業が増えるだろう。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ルック、おふろの防カビくん煙剤」から

2014.1.30   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ルック、おふろの防カビくん煙剤」から

買った他社技術×自社技術で革新的な商品を

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、ライオンの防カビ剤『ルック おふろの防カビくん煙剤』の開発秘話を通し、他社から買った技術と自社技術をかけ合わせて新市場を創造するヒントを述べている。

○2012年9月の発売以来累計700万個を販売したヒット商品

この商品の起源は、西川教授によると、

  • 「ルック きれいのミスト トイレ用」の除菌機能(自社技術)
  • 虫退治用薫煙剤「バルサン」の薫煙剤(2004年に中外製薬から買った技術)

の組合せで発想したもの。当初は、気化して散布する除菌成分を想定していたが、安全上の問題から不採用。試行錯誤の後、銀イオンに辿りつき、薫煙の勢いで銀イオンを飛ばすことで、風呂場全体を一気に除菌できることが出来た。

実は、これ以外の副産物がこの商品のヒット性を支える。2つの技術の融合で、

  • 人の手が届かない天井にまで除菌成分を行き渡らせることができ、目に見えない黒カビを除菌できることが見いだせた
  • 従来のカビ取り剤を敬遠していた新しい消費者も、掃除の負担を減らせると購入し始めた。普段から風呂場をまめに掃除し、換気と乾燥をおこなっていた消費者は、カビ取り剤は使わないが、この商品は使ってくれるようになった

といった相乗効果が得られた。確かに最初から相乗効果を予期していたわけではない。しかし、このようなフュージョン(融合)が、他社技術と自社技術だけでなく、自社技術どうしの異なった組み合わせでも生まれる可能性をある。まさにA×B⇒C(異種間融合)の事例である。happy01