【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:サロン・ド・シマジ」から
2013/08/31
2013.8.29 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:サロン・ド・シマジ」から
商品ではなく、極上の「物語」を売る百貨店
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、新宿の伊勢丹メンズ館8階のセレクトショップ「サロン・ド・シマジ」を取り上げ百貨店のマーケティングについて語っている。
○島地氏プロデュースのセレクトショップを百貨店で
島地勝彦氏は、「週刊プレイボーイ」(集英社)を100万部雑誌に育て上げ、作家として現在活躍している。このショップでは、氏が愛用するファッションアイテムや目利きした雑貨があふれ、更に、併設のシガーバーには、シングルモルトを中心とする品々があふれているという。土日祝日には、島地氏本人がカウンターに立つという。顧客は約8割が男性で大学生から90歳のシニアまでこられるという。
最近はアベノミクスで高級品も売れるとのことだが、高岡教授によると、モノを買うだけではなく、島地氏の著作の世界に共感したいファン層が購入しているという。顧客は商品ではなく、島地氏の物語の極上品を手に入れにくるというわけだ。
百貨店としては、モノだけでなく、文化を売ることを目指している。