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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:子供向けの習い事、低価格で『体験』仲介」から 

2017.11.22   日経産業新聞の記事「トレンド語り:子供向けの習い事、低価格で『体験』仲介」から

1回の体験レッスンでは本当にあうかどうかは疑問

コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケットプランナー)は、自分の子供の教育を考えた時、学校選びとともに重要だと思われるのが習い事であることから、十分に吟味して決めたいというニーズに応えたVBがあると語っている。

○低価格で30種類以上の体験レッスンができるサービス

  ベネッセ教育総合研究所の調査によると、月額の校外教育活動費は

  • 幼児(3から6歳まで);6500円
  • 小学生;1万5300円
  • 中学生;2万2200円

となっているという。子供向けの習い事市場は1兆円を超えているという。

幼児から小学低学年では、スポーツ系や芸術系の習い事が人気がある。親は学校で学べない多様な資質や能力の育成を習い事に期待するという。だが、1回の体験レッスンで入会の決断が迫られることが多いという。

そこで、面川氏が紹介しているのが、スクルーというVBである。同社は、低価格で30種類以上の習い事の体験ができ、子供にあう教室を見つけることができるサービスを立ち上げた。さらに、社長の自宅周辺にある習い事教室を手始めに、現在都内1万件以上の教室を網羅。そのうち、4百件以上が複数回の体験レッスンができるという。住宅街の小さな教室を中心に登録を進めているのも特徴的である。✏️🏠💡⚡️👶👦happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ブランド価値、エピソードひと味」から

2017.11.24  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ブランド価値、エピソードひと味」から

エピソード・ブランディングのススメ

コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、ネスレ日本が始めた「旅の思い出 キットカット」という新サービスのマーケティングについて触れている。

○2つのエピソード・ブランディング

 この新サービスは、JR京都駅構内で、専用パッケージの抹茶味の商品にスマートフォンなどで撮った旅の思い出の写真を印刷し、裏面に宛先を書いて切手を貼れば、絵葉書のように郵送できるというもの。単なるキットカットが、素敵なエピソードが詰まった商品になるという。

このようにい商品やサービスにエピソードの価値をつけてブランドを高める戦略を「エピソード・ブランディング」と呼ぶ。エピソードのつけ方には、

  • エピソード開発戦略:製品やサービスを使って得られる素敵なエピソードを開発し、ブランドを高めるもの。キットカットでは受験生にメッセージを送るもので、商品名の音から「きっと勝つ!」とした戦略である。
  • エピソード付加戦略:今回の無関係な京都での旅行の思い出、エピソードをキットカットにつけた事例。

何れにしても、「製造時品質」からエピソード・ブランディングによる「使用時品質」にかわったことは、これからの日本の企業の戦略となると、三浦教授はみている。🍫📺📷🏢🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:プラットフォーマーに『太い縄』」から

 2017.11.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:プラットフォーマーに『太い縄』」から

消費者保護や独占禁止法に違反の疑い

コラムの著者は、米ミズリー州の司法長官が同州でグーグルの消費者保護ルールや反トラスト法違反の疑いで調査されていることに言及して、かつてのOSでの疑いのあったマイクロソフト社(MS)の軌跡を垣間見ると語っている。

◯自社のサービスに有利になるように検索結果を表示させた疑い

 グーグルが今月6月に欧州連合(EU)から競争法違反で巨額の制裁金支払いを命じられたのも「自社サービスの優先表示」であった。グーグル嫌いで有名な欧州ではこの厳しい処置は予想されていたが、今回米国本国での反トラスト法による訴追が現実味を帯びてきたことでプラットフォーマーに対する規制強化が本格化する可能性がある。

以前のMSをグーグルが学習していないはずはない。最近は各国当局やメディアとの関係改善に力を入れてきたのにもかかわらず、「嫌われる」理由は「大きくなりすぎた」というのが本音であろう。

プラットフォーマーは相対的な規制の緩さを享受しながら影響力を膨張させてきた。そろそろ図体に見合った「太い縄」が必要になってきたのかもしれない。🔎🇺🇸💰🏢⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:古い薬、新しく使え」から

 2017.11.16  日経産業新聞の記事「眼光紙背:古い薬、新しく使え」から

ドラッグリポジショニングで開発期間の短縮とコスト削減も

コラムの著者は、徳島大学の梶龍児教授らが発表した筋萎縮性側索硬化症(ALS)に既存薬「メコバラミン」での進行抑制の治験が第3相試験に移行するというものに注目している。

◯既存薬を別の病気の治療に使う「ドラッグリポジショニング」

 今回の発表は、もともと手足のしびれなどの末梢神経障害の治療薬である「メコバラミン」をALSの治療につかうというもの。現状、ALSは、広く知られた難病で、宇宙物理学スティーブン・ホーキング博士も罹患していることでも知られている。それだけに今回の治験で効果が認められれば意味合いは非常に大きい。

ドラッグリポジショニングは、開発期間の短縮やコスト削減もはかれ、利点は多い。iPS細胞技術を応用すれば、患者由来のの細胞での罹患状態の再現が可能となることから、既存薬を試しやすい環境になってきたという。🔎🎓🏥💊🏢⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:アンケート、コースターで遊び心」から

2017.11 17  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:アンケート、コースターで遊び心」から

デザインを工夫してコースターでアンケート回収

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、前回に引き続き、ビール関連で飲食店でのアンケートの回収率の上げマーケティングの重要な情報として使っている事例を紹介している。

○遊び心のあるフォーマット

 西川教授が取り上げたのは、キリンのグループ会社「スプリングバレーブルワリー」(東京・渋谷)で、クラフトビールの醸造設備や飲食スペースを併設した専用施設で横浜、東京、京都で展開している。顧客は、醸造工程を見たり、そのガイドを受けたりしつつ、同ブランドの6種類の定番ビールや期間限定ビールを楽しむことができる。

 ビールの醸造家はキリンビールの開発者で、メニューで紹介されている。ビールとともに出されるコースターには英語で「あなたの感想を共有してね」で矢印が書かれていて、裏面にアンケートの回答を書く仕掛け。遊び心があって、「私はここに住みたい」や映画で有名な「I'll be back」などユニークなものである。

エコの観点からもコースターを再利用し、気軽にかけることを配慮したデザインで約300もの評価や感想が毎月集まるという。このアンケートは開発者にも共有され、同社にとってはラボのような体裁になっている。

アンケートに愛着を感じてもらえたりすることは重要で、他業種でも参考となろう。🍺💡🍴🌍happy01