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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:第4の携帯会社、楽天が得られる果実」から

2017.12.18  日経産業新聞の記事「眼光紙背:第4の携帯会社、楽天が得られる果実」から

第4の携帯電話会社の商機

 コラムの著者は、 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに加えて第4番となる楽天に商機はあるのかに触れている。

◯上位3社の国内通信市場の寡占は明らか

 既存3社は、約3兆円の営業利益を合わせてたたき出したが、コラムの著者はいささかその努力に批判的だ。つまり、国内通信市場の寡占による過剰利益ではないかとの疑いである。トヨタのようにイノベーションと地道なコスト削減で営業利益は約2兆円であるのに対する批判である。監督官庁も料金の値下げを促している。

 そんな市場に第4番目として楽天が参入、そこに商機はあるのか。消費者は、4社も加わった価格競争に期待しているが、規制の枠組みが変わらない限り、現在の利益を山分けするだけではないのかという疑念である。

ある投資銀行は、7割は過剰利益であるということを聞いたという。その仮定でいくと、3社の利益は、合計9000億円。楽天を含めて4社で割ると、2250億円となる。因みに参考として大手コンビニエンスストアの4社の平均営業利益は860億円で、これに加盟店を組み込むと、1500億円となる。国内市場規模で考えると、適正利益はこの程度ある。果たして、参入した楽天は本当に果実を得られるのであろうか?💴🇯🇵📉📱🏢⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:2018年は『農業ロボット元年』」から

2017.12.15  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:2018年は『農業ロボット元年』」から

大手メーカーの無人走行農機ロボットトラクターの投入

 コラムの著者 窪田新之助氏(農業ジャーナリスト)は、農機メーカー大手3社が来年揃って市場投入する無人走行ロボットトラクターに触れ、農業のイメージが大きく変わることを示唆している。

◯小区画で中山地帯にはまだまだ

 2018年は農機ロボット元年」になると窪田氏は語っている。理由は、農機メーカー大手3社(クボタ、ヤンマー、井関農機)がそろって無人で走行するロボットトラクターを市場投入するからである。

すでに6月から最大手のクボタはロボットトラクターのモニター販売を始めている。無人で走行することができるのは、GPSを活用し、あらかじめ人が操縦し、その形状に関するデータを取り込んで、覚えこませる。あとは、リモコンで始動ボタンを押すと、トラクターが勝手に動きだすという。

クボタに続き、ヤンマーや井関農機も同様の機能をもつロボットトラクターを18年に発売する。

ただ、いずれも対象にしているのは大区画の平坦な農地。高齢化と人手不足が深刻な中山間部にあうような小区画農地については課題が多い。それでも日本総研や慶大でなどの研究チームは、小型で小回りが利き、アタッチメントを変えられるもので、種まきから定植、草刈り、モニタリング、画像分析、防除、施肥、収穫など幅広い作業を1台で行えるものである。

高齢化で日本の農業の危機が叫ばれているが、ロボット農機がどこまでこれを救えるかが今後の課題である。📻🚜🏢💹⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:店舗の役割、体験重視の必要も」から 

2017.12.16   日経産業新聞の記事「横山斉理の目:店舗の役割、体験重視の必要も」から

そもそも顧客はなぜ店舗に来るのか

コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、前回に引き続き、店舗の役割について考察している。

○効率一辺倒のECにはない娯楽性など体験を重視するのもこれからの戦略か?

  前回に引き続き、コンビニから一般スーパーマーケットなど店舗の役割について考えてみる。

日常的な買い物をする際に、整然とした店舗だと気持ち良く買い物ができる。店に入ると季節感のある野菜や果物に迎えられ、鮮魚や精肉コーナーなどを巡りながら何を買うかを考える。実によく考えられたレイアウトで、商品も選びやすく、探しやすい。多くのスーパーマーケットで採られている方式だ。

一方、ネットスーパーや買い物代行、宅配ロッカーなどの利用で、店舗に行かなくても買い物ができ、従来、足を運んで自ら商品を選び、決済して帰るという形態が変わりつつあるのも事実である。

このような中で店舗の役割な何であろうか?確かに生活に必要なものを買いに来ているが、買い物に求める価値は、人によっても、タイミングや目的によっても異なるものである。できるだけ効率良く買い物をしたい人もいれば、ゆっくりと商品を吟味し納得の上で買い物をしたいといったニーズもあろう。

ただ、買い物を生活の中でのルーティンと捉えていないニーズもあり、新製品の発売や季節感ある品揃え、特売やタイムセールなど店舗からの販促提案を楽しむ、一種の娯楽と捉える人もいる。これからの店舗のマーケティング戦略のヒントがこの辺りにありそうだ。🍭💴🏪💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ドレスラック、旭川産、自然な素材感」から 

2017.12.12   日経産業新聞の記事「いいモノ語り:ドレスラック、旭川産、自然な素材感」から

単純でありながら長く使える商品の好例

コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフックデザインアソシエーツ代表)は、北海道旭川市で盛んな木工業の味わいについて語っている。

○大凶作の末に生まれた木材資源の活用

 旭川市は、家具や木工品の生産地として、大凶作を乗り越え、100年の歳月を経て、国内での代表的な産地として発展してきた。

栗坂氏は、この地の木のものづくりをしている「コサイン」は昭和63年に4人のクラフトマンによって設立。30年近くの歳月を経て、数多くの木工品を送り出し、長寿命商品も多いという。

その1つが「ドレスラック」。この製品、すでに7万台を販売したという。単純なデザインだが飽きがこず、収納力も15着もかけられ、しかも折りたためる。素材感と飽きのこない親しみやすいデザインで、曲面も柔らかい。単純でありながら耐久性も富み、長く使えることから、日本のこれからお商品づくりの1つの形としてあるべき姿かもしれない。 ⌛️🎄💡💺⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:プログラミング、小学校で必修、関心高まる」から 

2017.12.13   日経産業新聞の記事「トレンド語り:プログラミング、小学校で必修、関心高まる」から

21世紀のそろばん

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂 ディレクター)は、2020年に小学校の教育指導要領でプログラミング教育が必修となることに関連して、米マサチューセッツ工科大学で開発された学習用プログラミング言語「スクラッチ」について触れている。

○ハードルが高かったプログラミングを下げる

  子供たちのプログラミング教育が注目を集めている。2020年に小学校の教育指導要領でプログラミング教育が必修となることが決定され、教育関係者や保護者の関心が一気に高まった。習い事でも、プログラミングが提供されることになり、これまでハードルが高いと思われたプログラミングが身近になってきた。

学習用プログラミング言語で著名なものは米マサチューセッツ工科大学(MIT)で開発されたスクラッチという言語である。具体的には、利用者はスプライトと呼ばれるキャラクターに対し、スクリプトと呼ぶ命令の組み合わせで動作の法則を設定、つまりプログラミングするという。

本格的なプログラミング言語の基本をすべておさえており、命令はブロックのパーツのように組み合わせることが容易だという。小学生でも直感的に操作できるという。

スクラッチのコンセプトは、

  1. イマジン(想像する)
  2. プログラム
  3. シェア(共有する)

で、プログラムをつくるだけでなく、その成果を共有したり、他の利用者が作成した作品に触れることができる。スクラッチは無料で利用できることから、学校教育や家庭でプログラミングの学習ができる。一昔前なら、そろばんであったが、デジタル時代のそろばん塾のイメージである。💻🎒💡⚡️🌍happy01