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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:スーパーの顧客満足、サービスに視点必須」から 

2019.6.21  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:スーパーの顧客満足、サービスに視点必須」から

サービスを様々な組み合わせで顧客満足を上げる

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、2018.12.14に引き続き、小売業の市場とくに中堅スーパーマーケットの顧客満足について考察している。

○サービスへの高い評価が必須

  横山教授は、前回の小売業の考察を今度は中堅のスーパーマーケットの顧客満足を生む要因について考察している。

日本の食品小売市場は、大企業が展開するチェーン店、中堅スーパーマーケット、独立系の零細小売店までシェア獲得競争に参加する群雄割拠の状態にある。

小売業の競争は、企業規模の大きい方が大量仕入れによる値引き交渉が有利あるが、マクロ統計によるとあながちそれだけで生き延びようというものではないことがわかる。中小規模のチェーン店も零細小売店もそれぞれのやり方で顧客から支持をえることができているというのだ。

トップ以外はどのようにして支持をえているのかが疑問である。今回は中堅スーパーマーケットを考察している。

スーパーマーケティングの戦略は、

  1. 価格が安くて品揃えが豊富なタイプ
  2. 価格は安くないが品揃えが豊富なタイプ
  3. 価格は安いが品揃えが豊富でないタイプ
  4. 価格は安くなく、品揃えが豊富でないタイプ

の4つである。横山教授らは中堅スーパーマーケットの優位性の源泉を探るために「普通のスーパーマーケット」(戦略的に中位に位置するスーパーマーケット)の常連客を対象にどのような要因が高い顧客満足をもたらすかを分析した。その結果、立地、価格、品揃え、サービスは様々な組み合わせで高い顧客満足を生み出していることがわかった。特に興味深いのは顧客満足に対するサービスの影響である。すべての顧客満足をえる要因にサービスがあるという。例えば品揃えが豊富でなくても顧客の好みを的確につかんでいるとか、店舗での対応そのものが快適であるとか、入店から退店までの動線がスムーズであるとかが競争上の重要な要因になっている。🍗🐟🍜🍴🏪🚚📦👔💡⚡🌍happy01👜


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:チャット小説、緩く楽しめ、若者受け」から 

2019.6.19 日経産業新聞の記事「トレンド語り:チャット小説、緩く楽しめ、若者受け」から

将来像はネットフリックス

 コラムの著者 面川 真喜子氏(マーケティングプランナー)は、taskey(東京・渋谷)の「Peep」などLINEでおなじみのチャット形式での小説について考察している。

○高校生から20代前半が注目

 この世代は漫画アプリと同様にチャット形式での小説を楽しんでいる。読みやすさとリズムが生まれるのは会話文だが、会話文の作品で著者も苦労しているようである。Peepは累計80万ダウンロード、月額960円の有料会員数1万人、公式作家が書いた作品で1300作あるという。

チャット小説に動画を組み合わせたシネマ小説も始めている。taskeyは受動的なエンタメで、隙間時間に緩く楽しめるものが若者に受け入れられていると分析している。漫画アプリの読者と重なっているところもあるという。

将来は、小説だけでなく、動画、ゲームなど様々なエンタテインメントのプラットフォームとしてグローバルの市場を狙っている。すでに将来像はネットフリックスであり、ネットフリックス自身も今年のアカデミー賞で外国語映画賞、監督賞、撮影賞と、動画配信サイトから制作されたコンテンツが世界の映画賞を総なめにする事態になっている。そこにはすでに媒体の垣根はないようだ。📚🎥📗🏫🏢💡⚡️💻🌏happy01📂📺📶


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:新時代の情報作成と配信、協業の発想必要」から 

2019.6.12  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:新時代の情報作成と配信、協業の発想必要」から

多様な機器への展開や手法の広がりで利用者に応じたコンテンツ制作は多難

コラムの著者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)が中国・上海市で開催された国政的な技術コミュニケーション団体主催の国際会議に参加して、これまでのマニュアル作りにあるような手作りから自律的なコンテンツの一連の流れ、コンテンツサプライチェーンの重要性について説いている。

○コンテンツサプライチェーンを提唱

  同会議は「tcworld China2019」と呼ばれ、製品やサービスに関する情報をいかに早く生成し、マーケティングにも活用することが、各企業の競争力に直結するという。国際会議としてコンテンツの標準化や技術に対して、日進月歩で進む中国企業とも歩調を合わせたいという。

その中で基調講演は米国で多くの企業のコンテンツ作成の成功事例を持つクルーズ・サンダース氏が行った;

「手作業から自律へ。コンテンツサプライチェーンの未来」

と題して講演を行った。多様な機器への対応や多様な手段、例えば、音声アシストやAR,VRなどの手法がひろがっている。その一方で、利用者に応じたコンテンツを個別に作成していては時間も費用も増えるばかりであるという。つまり、クルーズ・サンダース氏は、

「新たな時代のコンテンツのサプライチェーン」

を作ることを提唱している。人工知能を使った、より効率的で創造的なインテリジェントコンテンツを作ることも、その一環である。そこには、他者との協業によるサプライチェーン作りが不可欠である。📃☕️🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:りんごケーキ、三方良しで紅玉復活」から 

2019.5.15  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:りんごケーキ、三方良しで紅玉復活」から

栽培農家、販売店、消費者が喜ぶりんごケーキ

コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフックデザインアソシエーツ代表)がとりあげたのは、パイナップルケーキで名高いサニーヒルズジャパンの「りんごケーキ」で、消費者までも含めた三方良しの背景について語っている。

○菓子加工用に特化

  かつては日本一のリンゴの生産地である青森県では紅玉が主力であったという。今はふじやジョナゴールド、つがるといった後発品種に押され、栽培面積も大幅に減っているという。

りんごは栽培過程が手間がかかかり、農家は単価が高く消費者の需要が多い品種に移行するのは市場原理では当然であろう。逆にかつての主力紅玉リンゴは、単価が低く用途が限られ減少傾向にあるといえる。ただ紅玉は強い香りと酸味があることで加工用として欠かせないという。 そこで加工用としても用途開発が注目される。

紅玉リンゴに目もつけたのが、パイナップルケーキで名高いサニーヒルズジャパンで、日本限定であるものの試行販売を通じて消費者の需要の手応えを感じたところから、契約農家と商品開発をすすめた。収穫での手間を大幅に削減し、固定の大口注文などリンゴ農家が潤うことを目標としている。

同社のりんごケーキは青森産紅玉りんごを材料にし日本限定販売。独自の製法でリンゴを低温で時間をかけ煮詰め、フレッシュな甘酸っぱさと歯ごたえの良さを閉じ込めた味覚を作り出し、リンゴ本来のうまさをいかしたものを目指している。りんごケーキは栽培農家と、それを使って菓子を販売する同社に利益を与え、消費者には味と食感で喜ばすという「三方良し」を実現させたという。🍎☕️🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵🍰


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:イトーキのオフィス、働き方自ら再定義」から 

2019.6.7    日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:イトーキのオフィス、働き方自ら再定義」から

イトーキの本気度

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げるのは、イトーキが昨年12月に東京日本橋に作った新次元のオフィス兼ショールームで、働き方の考察を行っている。

○Activity Building Working(ABW)とWELL Building Standard (WELL認証)が柱

 当該オフィスは1日最大見学企業数は38社にも上るという注目度で、2つのコンセプトがあるという。

■Activity Building Working(ABW)とは

 オランダのワークスタイル変革コンサルティング企業である、Veldhoen+companyが提唱するワークスタイル戦略であるという。

今までの仕事を、

  • 「高集中」
  • 「2人作業」
  • 「コワーク」
  • 「知識共有」
  • 「リチャージ」

など10種の活動に分けて再定義し、自己裁量を最大化し、自からが働き方を自律することを促すという。

■WELL Building Standard (WELL認証)とは

 建物で働く人たちの健康や快適性に焦点を当てた世界初の建物・室内環境評価システムで、個人の心身の健康に加えてコミュニケーションも良好にし、ワークエンゲージを押し上げる効果が期待できるという。

この2つのコンセプトを基に単純なフリーアドレスではなく、仕事を分散、時として集中、共有、創造することで、働き方を再定義する。日本が本気で生産性向上に取り組まねばならない。イトーキは自からその変革の渦中に入り、新規の提案をすることを模索している。🌇💳⚡️🌍🏢📕✏️