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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の地位揺るがす新型肺炎」から

2020.2.13   日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の地位揺るがす新型肺炎」から

中進国に地位を上げたが先行き不透明

 コラムの著者は、新型肺炎の影響でようやく中進国に地位を浮上させた中国の先行きに不安を与えていると語っている。

◯サプライチェーンにおける地位を大きく下げる可能性がある

 コラムの筆者によると、中国は一人当たりのGDPがほぼ1万ドルと中進国のトップに躍進し、人口14億人を抱え成長率6%を維持するには課題が多くあるという。

  • 過剰債務の積み上げ
  • 政府の補助金
  • 知的財産権の盗用
  • 新型肺炎の初動での情報統制

など中国の経済発展のモデルがサステナビリティー(持続可能性)に対して疑義が噴出してきている。となれば、セメント、鉄鋼、家電、スマートフォンなどの多くの分野で世界の工場を担ってきた中国の地位も危うい。米国は貿易戦争で、対中依存度を下げるために拠点を変えようと躍起である。

サプライチェーンは中国から、台湾、東南アジア諸国に移動し、価格競争はさらに拍車がかかる。オンリーワンのグローバルニッチの分野に特化しつつある日本企業は優勢となるのであろうか?💹🏢📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01♿️👦👧🚹🚻🚺🇯🇵🇨🇳🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:ヒット商品の分析、2つの思考、重要に」から 

2020.2.7  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:ヒット商品の分析、2つの思考、重要に」から

変数思考とセット思考

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、新製品をヒットさせるための方策について語っている。

○ヒット商品が支持される理由を分析

  横山教授によれば、大きな需要拡大が見込めない経済状況で、新製品を売り出してヒットにつなげるのはかなり厳しい状況だという。中には新製品ではなく、既存のヒット商品のバリエーションを増やす方が無難な戦略になってしまう。

そこで考慮すべきなのは、顧客になぜ顧客に受け入れるのかを慎重に考えるところから突破口をみいだすこともあると、横山教授は示唆している。

まず、新商品を評価する方法に問題があるという。ほとんどが、対象商品を単体で顧客が評価してスコア化する方法には、顧客の利用シーンが考慮がなされていないところに限界があるという。横山教授はワインを例にとって説明している。ワインの場合は、

  • マーケティング・リサーチでは:単体の味や風味で評価

⇨変数思考:味の評価+風味の評価+…=満足度となる

  • 生活者の実感:チーズやナッツなどと一緒に楽しむ

⇨セット思考:どのような食事とマリアージュ(相性)が良いか。ワインと料理のパフォーマンスが満足度となる

ということは、マーケティング・リサーチだけにたよれば、セット思考の満足度を顧客に伝えることができなくなり、逆に単体のスペックをあげれば、セット思考としては組み合わせの「妙味」が失われ顧客に評価されないこともあるという。🎁🎓🏪🚚📦💡⚡🌍happy01🏪🍷🍽


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:水田除草アイガモロボ、あと一歩」から

2020.2.6  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:水田除草アイガモロボ、あと一歩」から

単なる代替手段ではないロボット

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、水田の有機栽培をすると、雑草を除く負担がふえることから、アイガモの放飼による農法が注目されているが、それをロボットで実用する試みについて語っている。

◯正面突破だけでは実用化は難しい

 水田除草で、イネ科の植物を食べないアイガモの放飼には、

  • 雑草や害虫を食べる
  • 稲列の間を動き回って底の泥を跳ね上げ、水が濁り、日射が雑草に届きにくくなる
  • 糞がイネの肥やしになる

といった利点があるという。ここに人工知能と画像処理でイネと雑草を自動識別するロボット開発しようという研究者がいたが、正面突破では、作業の効率化には難しいと山﨑教授は感じたという。

アイガモロボットの開発研究中であるというので、山﨑教授はその様子を見学したという。ロボットはアイガモの模造ではなく、左右にクローラーを持ち、稲列の条を跨いで移動する。稲列の間に生えているのが雑草という仮説で雑草を踏み潰して除草する。イネと雑草を識別するためにAIの画像解析を使う正面突破ではなく、稲列を判別し、列を跨いで走行するクローラーの方向制御と、列の末端でUターンして稲列の間を往復する進路制御にロボットの視覚を使った。

問題は、除草能力ではなく、作業時間が電池の容量で制限されるということで、コストを抑えることが必要である。さらに、クローラーが水田の底が柔らかいと走行がままならないことも課題である。水田の整地も課題で、すべてを除草ロボットに任せるにはまだまだ課題があろう。だが、今後の展開も楽しみである。🌾🤖🛠💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:世の中噛み分けたロッテ重光武雄氏」から

2020.1.23   日経産業新聞の記事「眼光紙背:世の中噛み分けたロッテ重光武雄氏」から

競合との競争から抜け出たチューインガム開発

 コラムの著者は、ロッテの重光武雄氏を取り上げ、戦後の混乱期に事業を起こしたり再興させた人物の共通性について触れている。

◯「自らアクションを起こさないことが一番悪い」

 こう語ったのは、ロッテの重光武雄氏という。重光氏は、1946年「ひかり特殊化学研究所」を戦後焦土と化した東京で早稲田高等工学校で油脂や化学を学んだ知見を生かして復興に役立てようと創立。石鹸や化粧品の製造・販売を手掛けた。同社は後のロッテとなる。

化粧品のラベルには、文豪ゲーテの「若きウィンテルの悩み」のヒロイン、ジャルロッテの絵を用いた。誰からも愛される彼女の姿勢に心打たれた重光氏は、後にキャッチコピー「お口の恋人 ロッテ」も生んだ。

商売は繁盛したが。競合も多い。その頃、進駐米軍兵が噛んでいたチューインガムに着目する。彼らは日本の子どもたちにガムを振る舞い、甘さに飢えていた子どもたちは大喜びであった。同時に、噛むという行為が人間の本能である事に気づく。爪を噛むのはストレス発散であり、ガムを噛む事でリラックス効果があることを知った。それは、ガムが子どもだけでなく、大人にも需要があるという洞察につながる。

戦後の混乱期、焦土にたったのは重光氏だけではなく、ダイエーの中内功氏、イオンの岡田卓也氏など独特の嗅覚でビジネスを興したり、再興したりした。🍫☔️🤖🚗💹🏢📖🏦💴📊🔎⚡️🌍happy01🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:イノベーションによる貧困削減の実践」から

2019.12.25  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:イノベーションによる貧困削減の実践」から

NPO法人、コペルニクの社会課題への挑戦

 コラムの著者 近藤 正幸氏(事業創造大学院大学教授)は、同NPO法人の共同創設者、中村俊浩氏の講演からその取り組みについて語っている。

◯ラストマイル(支援の届くにくい地域)に着目した社会課題の解決

 近藤教授によると、コペルニクの最近のキャッチフレーズは「イノベーションをラストマイルに」である。「ラストマイル」と呼ばれる途上国で最も支援が届きにくい地域でイノベーションによる貧困問題の解決を目指しているという。

  • ラストマイルの人達の問題解決に役立ちそうな技術・製品をインターネットに公開。
    • 途上国の組織がそれを提案書にだす
  • 途上国の問題をインターネットに提示し、その問題を解決する技術・製品を募集
    • 市民や企業から寄付を募る
    • ラストマイルの人達に廉価で販売し、評価をもらう
    • 成果を寄付者にフィードバックする

ここで、廉価で販売すのがミソで、身銭を切ったラストマイルの人達からしっかりと評価される。

また、製品開発も工夫され、リーン実験アプローチが取られている。これは、小規模でサンプルも少ない実験を行って、技術・製品の開発にスピード化を行うもの。これに、近藤教授は、ディープテックと呼ばれるサイエンスに深く根差した斬新な技術を推進するVBと協業しイノベーションをラストマイルに届けるという挑戦を提案している。世界の貧困問題の解決が世界の幸福と平和への大きな貢献であることを近藤教授は期待している。☕️🚢🐟🐡💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵