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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本製バス、絶滅の危機」から

2021.3.9   日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本製バス、絶滅の危機」から

国内大手3社はEVバスを販売していない

京阪バスが中国の電気自動車メーカー、比亜迪(BYD)社製のEVバスを定期路線で試験運用する協定を結んだことから、コラムの著者はなぜ国内製のバスでないのかを説明している。

○路線バスにはうってつけの自動運転EVバス

 コラムの著者によれば、まずBYDが日本の路線バスに適合した車長のバスを市場投入したためであるが、どうして国内のいすゞ、日野自動車、三菱ふそうのものでないのか。答えは単純で、国内メーカーがEVバスを販売していないからである。となればバス運行会社は、中国や欧州製のEVバスを調達するしかない。京阪バスでなくても富士急行バスもBYDから観光バスを購入し、羽田空港でも同様であるという。

確かにEV時代以前、国内3社はほぼ独占状態であったが、ディーゼル車しかもたないのではこれからEV時代に遺物として残ろうと思われても仕方がない。🚍🚌⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:音声SNS登場の必然性」から

2021.3.5  日経産業新聞の記事「SmartTimes:音声SNS登場の必然性」から

「重要な情報は雑談と噂話の中にある」は本当?

 コラムの著者 加藤 史子氏(Wamaging 代表取締役社長CEO)は、この話が本当かどうかは前回の投稿を見ればよいが、そのタイミングで音声SNSであるClub houseが注目されるようになったという。

○米国では声の電話文化に対して日本は狭い場所で入力するテキスト文化

 加藤氏によれば、Club Houseが、招待制で、FOMO(fear of missing out, 自分だけが取り残される不安・恐怖)を使ったといったことで流行したのではなく、米国での電話文化にあるのではないかと述べている。つまり、スマートフォンの電話帳にお互いの電話番号が登録されているような場合なら何人でも招待できる仕様になっているので、これが理由ではないという。米国ではちょっとしたコミュニケーションにはショートメッセージが多用されていて、そのためにはお互いに電話番号が必要である。また、「車社会」であるので「声」の電話文化が根付いているという。

日本は、電車やバスの通勤地獄で、車中で黙々とやりとりできるテキスト文化であるという。米国では親しい人の電話番号は知っているが、日本では必ずしもそうではない。日本では電話やショートメールがよりもLINEやツイッター、インスタグラムで連絡が行われることが多くなっている。つまり、Club houseの米国でのブームの背景にはFOMOや招待制のマーケティングではなく、「電話番号を教えあっているくらい親しい間柄の人を招待して、濃いコミュニティを作りたい」といったものかもしれないと加藤氏は推察している。Club houseや新興のDIspoなど、可処分時間の奪い合いが激しくなるだろうが、我々が、雑談や噂話に魅了されるところは変わらない。💺🍽💹🕛🛒📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:動く『プリクラ』動画世代のJKに刺さる」から 

2021.3.10 日経産業新聞の記事「トレンド語り:動く『プリクラ』動画世代のJKに刺さる」から

トレンドの把握と技術開発の両立の難しさ

 コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング代表)は、四半世紀前にアトラスと共同開発した「プリント倶楽部」で市場を自ら開拓したセガが今年女子高生(JK)向けに動く「プリクラ」、fizで再参入した経緯について述べている。

◯女子高生の「自分盛りプロデュース」に追従

 中村氏によれば少子化の影響もあるが、プリントシールの市場規模は、2018年時点で約240億円(2017年度「アミューズメント産業界の実態調査報告書)と一定の規模があるという。さて再参入したfizの新機能は、

  • 「盛れたまま」なめらかな3秒動画(モーメント)
  • 業界初のARなど

を取り入れた。今のコアユーザーはTikTokなど動画の時代を牽引してきたからである。fizは令和のプリクラ機といえるという。ここに初号機からの開発のアミューズメントとしての楽しさを追求するセガの姿勢がある。しかし、20年以上のブランクにはハンデがあり、今のトレンドと技術開発の両立は大変だったと思われる。セガ広報によると、「女子高生特有の言葉や反応を解釈して開発担当者に分かる仕様に落とし込むのに苦労した」という。すでにスマホアプリでカメラでの「自分盛りプロデュース」に長けているJKに対応知るためにもfizを今後もバージョンアップしていくという。📸🏃‍♂️🏃‍♀️📶📺🦠😷🍲🍵🏢📶📺🏢💡⚡️🌏happy01📂🌍🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:コロナ禍のネーミング、幸せホルモンに訴える」から 

2021.3,3  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:コロナ禍のネーミング、幸せホルモンに訴える」から

運動不足解決とステイホームのストレス解消から

コラムの著者 岩永 義弘氏(日本ネーミング協会会長)は、コロナ禍では積極的に強力なネーミングは少ないが、コロナ禍だからこそ目を引くネーミングがあるという。

◯人の触覚で幸せホルモンがでる?!

 岩永氏によれば、さすがにコロナ禍では攻撃的なネーミングが少ないが、自粛生活、ステイホームの運動不足やストレス解消に関わるものが多いという。

運動しているいないにかかわらず通勤で歩いていたことで少しは運動不足を解消していたことをできなくなって、運動不足とストレスは頂点である。ブルブルマシンがそんな琴線にふれたようだ。その代表格が龍野コルク工業の「ゆらゆらボード」。擬音つながりで「ぷるぷるどっぐ」も人気で撫でるとぷるぷる応える犬のぬいぐるみも興味深いという。このあたりは運動不足の対応というわけではなく、ステイホームの孤独感を癒すものだろう。こうした逆境にいると人間は接触に訴えるようである。隔離状態が、接触を欲しているのかもしれない。さらに、人との接触は「幸せホルモン」が出るという。このあたりのネーミングとあいまって深層心理をついているのかもしれない。🐕🦠😷👧👦🛌👧🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:POSデータの評価、結果分析で戦略構築」から 

2021.3.5  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:POSデータの評価、結果分析で戦略構築」から

POS=購入に至ったプロセスや理由、購買後の展開が重要

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、多くの販売に関わる業務に携わる人はPOSデータは重要であるが、データは顧客の購買という結果しかわからす、購買までのプロセス、購買理由、購買後の展開を分析し販売電略を立てることを考察している。

○自社や商品をよく見せようとすることよりも顧客に対して正直な方が重要

  横山教授は、以下の4つに購買の背景を分類している:

  1. 満足しているから買う
  2. 満足はしていないが合理的な理由があって納得しているから買う
  3. 満足も納得もしていないが、そうなっていることは理解しているから買う
  4. 他の選択肢がないので本当は望んではないのだけれど仕方がないので買う

といった具合である。売り手から見れば、最も望ましいのは1.で満足の結果としての購買である。ただ、満足を実現するには資源と労力が必要になる。改善の策として満足ではなく、2.の納得を販売戦略に狙っていく方法もある。オーケーのオネスト(正直)カードがこれに当たる。顧客は喜びはしないが納得はするだろう。さらに、資源も労力も使わずに3.の理解だけを狙う戦略もあるという。アパレル会社のエバーレーンは原価などの詳細な情報を自ら公表することで、価格と品質のバランスを顧客に理解してもらおうとしているという。ちなみに4.の仕方なくは、競合相手が閉店になるまでセールを繰り返し、その後は通常の価格に戻すといった戦略である。

いずれにせよ、多くの顧客が一見さんだけでなく何度も取引する相手であるため、自社や商品をよく見せようとするよりは、顧客に対して正直である方が重要であるという。🛒🍆🍅🐟🏃‍♀️🚥🏪😷🎁🎓🏪🚚📦💡⚡🌍happy01🏪🇯🇵